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開始4年「ストレスチェック制度」は役に立たない?どう活用すればいいのか、専門医に聞きました

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Q)一方で、チェックを受けて結果が悪かったら、人事の評定などで不利になるんじゃないか…。とも思ってしまうのですが

そのお気持ちは、とても良くわかります。だからこそ企業側には、働く人がそのような不安を感じずにチェックを受けられるよう、『情報の取り扱い』と『不利益な取り扱いの防止』に努めることが求められています。情報は必要最低限の人のみが持ち、またその情報によって従業員がクビになったり、左遷されたりなどの不利益な取り扱いを受けないようにすることが原則になっています。

産業医科大学 産業生態科学研究所 精神保健学研究室 廣尚典氏の資料から引用

Q)「高ストレス者」とならなかったとしても、日ごろ精神的なストレスを感じている場合は、どうすれば良いのでしょうか?

自分自身でできる対応の代表例として、『セルフケア』があります。セルフケアとは、働く人自身がストレスに気づき、それに適切に対処する行動を取ることです。

とはいっても難しいことではありません。ストレスへの対処の第一歩は、日々の規則正しい生活・適切な食事・睡眠・運動です。それに加えて、ストレス対処法を学び実行することが役に立つ場合もあります。

ストレス対処法は、いくつかあるのですが、今回はそのなかで『捉え方の工夫』について少し触れさせてください。

『捉え方の工夫』は、出来事、物事に対する捉え方のクセが関係したイライラや不安の場合に有効です。

よく引き合いに出されますが、『コップ半分の水』という例があります。コップに半分水が入っているとして、『コップにもう半分しか水が入っていない』とマイナスに捉えるか、『コップにまだ半分入っている』とプラスに捉えるかでは、全く同じ状況でも受ける感情は変わってきます。

何かマイナスな捉え方、考え方になった際には『本当にそうか?』と別の視点で状況を眺めなおしてみる。それが『捉え方の工夫』です。

福田氏作成

ストレスがあれば、『誰かに相談してみる』

最後に、いまストレスでつらい思いを抱えている方に、ひとつだけ大切なことをお伝えさせてください。

『誰かに相談してみる』ことです。

家族、友人、上司、同僚などあなたの周りにサポートを求めることは恥ずかしいことでも何でもありません。一人で抱え込んで考えているうちに、体調にまで影響が出てしまうこともあります。

ただ、産業医としてたくさんの方にお会いしていると、「相談できる人がいない」ということをお話される方もいらっしゃいます。信頼関係がなければ、自分自身の悩みを話そうとは思えないでしょうし、「どうせ、相談したって変わらない」と思い、相談を踏みとどまってしまう方もいます。そして、相談したい気持ちはあっても、「なんと言えばいいのかわからない、、、」と戸惑う方もいます。

そのような時こそ、産業医、保健師、カウンセラーなど利害関係にない、私たち専門家に相談してみてください。思い切って相談してみたという方から、「話すだけでも、気がまぎれた」「話す中で自分自身の頭の中が整理された」という嬉しい反応を頂くこともしばしばです。

また、こういったことは国の統計からも示されていて、9割以上の方が、「誰かに相談することで悩みが解消する」もしくは「悩みが解消しなくとも、誰かに話せることで気が楽になる」と回答されています。

そしてこの記事を終わりまで読んでくださったみなさまへお願いです。今年受けたストレスチェックの結果が、封筒やPCの中で眠っていませんか?良かったらこの記事を参考にしながら、ご自身の結果を見直して頂けたら幸いです。

【取材協力】

※産業医広報推進部

働く人の健康を守る「産業医学」を専門とする5人の専門家チーム

※福田康孝(仮名)

外資系企業産業医。産業衛生専門医。製造現場の安全衛生管理体制へのアドバイス、国際産業保健の実務を行いつつ、病気休業に関する研究活動を行っている。

【参考文献】

1.厚生労働省 『平成29年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況』

2.厚生労働省 『労働安全衛生法に基づく ストレスチェック制度 実施マニュアル』

3. 産業医学振興財団 『面接指導版 嘱託産業医のためのストレスチェック実務Q&A』

4.へるすあっぷ21 2018年9月号

5.厚生労働省厚生労働科学研究費補助金 労 働 安 全 衛 生 総 合 研 究 事 業

ストレスチェック制度による労働者の メンタルヘルス不調の予防と職場環境 改善効果に関する研究 平成27~29年度総合研究報告書

6.厚生労働省 『平成24年労働者健康状況調査』

※Yahoo!ニュース個人から転載

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