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開始4年「ストレスチェック制度」は役に立たない?どう活用すればいいのか、専門医に聞きました

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イメージ 画像:Pixabay

「仕事の量が多すぎてつらい」

「プレゼンに失敗して、周囲の目が気になる」

「上司からの対応がパワハラ気味…」

国の調査では「職場で強いストレスを感じている」と回答した人は全体の5割を超えます。

その対策として、4年前のちょうど12月1日に始まったのが「ストレスチェック制度」です。「そういえば、職場で受けろと言われたなあ…」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし「そもそも役に立つの?」「活用の方法が分からない」という声も。せっかくの身近な制度、いまストレスを抱えている人もそうでない人も、知っておいて損はないはず。

ストレスチェックの内容や上手な活用のしかたについて、産業衛生専門医の福田康孝さん(仮名)に聞きました。

出典:厚生労働省 『労働安全衛生調査(実態調査)平成29年度 結果の概況』より

Q)そもそも、ストレスチェックってどんな制度なんでしょうか?

(福田)近年、職場で精神的なストレスなどを抱えてメンタルヘルス不調を起こし、労災認定される人が増え続けてきました。そこで、いわゆる精神障害と診断されるような状態になってからではなく、もっと早く気づいて対応できないかと始まった制度です。

精神的なストレスは、自分自身でもなかなか気が付けないことがあります。

そこでチェックを受けることで、「もしかして、自分はストレスを抱えているのかも」と働く人自身に気付いてもらったり、働きやすい職場づくりを始めるきっかけになったりすることを狙いとしています。

働く人が50人以上いる事業場(企業など)では年に1回実施する義務がありますが、チェックを受けるかどうかは、あくまで働く人の自由とされています。ただし、ご自身のストレスの状況を把握することは健康管理にとても大切です。受ける機会があるならば、ぜひ1年に1回の「心の健康診断」と思って受けてみられてはいかがでしょうか。

Q)具体的には、どんなことを調べるんでしょう?

ストレスチェックにはいろいろな質問項目がありますが、「どんなことがストレスの要因になっていそうか」「ストレスによってこころやからだに何か変化が起きていないか」などを調べています。

「職業上の精神的ストレス」といっても、その要因はいろいろですし、個人の感じ方も様々ですよね。

少し多めの仕事でも、職場の人間関係が良く、一丸となって目標を目指しているときはストレスを感じないこともあります。一方で、プライベートで人間関係に問題を抱えていたら、仕事の量はそれほどでなくてもストレスを感じてしまうかもしれません。

そこでストレスチェックでは、様々ある要因の中で、特に『仕事のストレス要因』と、それによって人に生じる『心身のストレス反応』、そしてストレス反応を和らげてくれる『周囲のサポート(緩衝要因)』の大きく3要因を確認します。

その結果、「心身のストレス反応がとても高い場合」は『高ストレス者』と判定されます。また、心身の反応はそこまで高くなかったとしても、「仕事のストレス要因が高く」かつ「周囲のサポートが低い」場合には『高ストレス者』と判定されます

『面接指導版 嘱託産業医のためのストレスチェック実務Q&A』資料より引用したものを福田氏編集

Q)なるほど、「高ストレス者」とされた場合は、いわば警告サインが出ているということですね

そうですね、最近の研究で、高ストレス者と判定された労働者は、その後に長期病休に至るリスクが高いと報告しているものがあります。

高ストレス者に対しては、医師の面接を含めて、何らかの対応を行う必要があるとも指摘されています。

Q)もし「高ストレス者」と判定されたら、どんな対策がとられるのでしょうか?

はい、「高ストレス者」と判定された場合の対応の流れは次のようになっています

1.会社は、面接を勧めた従業員が希望した場合、面接を行わなければならない

高ストレス者と判定された人は、希望すれば、産業医など医師による面接を受けられます。また、産業医などのチェックを実施する側から、『あなたは高ストレス者なので、面接を受けませんか?』と連絡が来る場合もあります。その場合、対象者が希望すれば、事業者は医師による面接を行わなければならないと決まっています。

2.面接では体調や仕事の状況が聞かれる。場合によって対策の指導や専門科への受診が勧められる

医師による面接の狙いは、ご本人の体調や仕事の状況を聞かせていただき、その結果と医師としての意見を会社側に伝えることです。

そのうえで、状況に応じてストレスへの対処法をお伝えしたり、体調や心理的な負担の度合いが強い場合には、精神科や心療内科などの専門機関を紹介したりする場合もあります。

3.医師から、会社に面接結果と意見が伝えられる

医師は面接が終了した後で、会社側に対して、面接対応者への就業面での配慮の意見を伝えます。この際、職場環境の、特に「職場の人間関係」に言及する意見を述べる場合もあります。その際には、人事担当者や管理監督者と、情報管理を含めて慎重に対応します。

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