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上昇するアルバイト時給、高校生のバイトは66.7%が「貯金のため」

 10月のバイト時給が過去最高を更新し、38か月連続で上昇した。一方、バイトで働く高校生は就職を意識して職場を探すなど堅実なようだ。

 ディップ株式会社は、同社のアルバイトの求人情報サイトに掲載された求人広告データをもとに「2019年10月のアルバイト時給データ」を算出し、その結果を11月13日に発表した。

 全国の10月の平均時給は1,107円で、前月比で13円、前年比で52円それぞれ上昇し、前年同月比では38か月連続で前年を上回った。



 職業別の平均時給は、カフェ・レストラン・ファストフードなど「飲食の職業」が1,040円(前月比11円上昇、前年比48円上昇)、「サービスの職業」が1,211円(前月比5円上昇、前年比31円上昇)など9職種中7職種が前月を上回った。他方、「事務的職業」は1,150円(前月比21円下落、前年比46円上昇)で、前年同月比では大きく上回っているものの、前月比では3カ月連続で下回った。

 専門的職業の平均時給では、「看護・介護」の平均時給が1,608円で前月比8.5%増、前年同月比28.6%増と大きく上昇し、求人件数も前年同月比305.2%増と大幅に増加した。介護職は10月より施行された「介護報酬改定」により、資金を従業員の資格取得への補助費用や給与引き上げへ利用したり、採用活動に活用したりする企業が目立ち大幅な上昇になった。深刻な人手不足が予想される中、介護職の雇用改善は今後も続くと同社は見ている。

 そんな中、株式会社マイナビは全国の15歳から18歳の高校生男女(高専、専門学校は除く)2,164名を対象に「高校生のアルバイト調査」を実施し、その結果を11月7日に発表した。調査期間は8月30日から9月6日。

 高校生にアルバイトをする目的について複数回答で聞くと、「貯金をするため」が66.7%で最も多く、以下、「趣味のため」48.5%、「社会経験を積むため」30.3%、「自分の生活費のため」29.9%で続いた。高校生がアルバイトを始める際の不安要素を複数選択で聞くと、「学業と両立できるか」が39.3%で最も多く、以下、「職場の人間関係」33.2%、「急な休みに対応してくれるか」31.3%などが続いた。



 また、アルバイト探しで就職を意識している割合を調べると、高校生の64.1%が「就職を意識している」と回答した。

 意識しているスキルについて該当する項目を選んでもらうと、「挨拶や接客ができるようになる」30.4%、「正しい言葉遣いができるようになる」26.9%で、対人スキルの向上を意識する傾向が強かった。そのほか、「社会経験を積むことができる」26.6%、「職場を体験できる」17.1%、「効率的に物事を進めることができるようになる」13.3%、「自分に向いている仕事なのかわかるようになる」13.2%なども多かった。

 人手不足が深刻化する職種を中心に高校生のアルバイトは重要な戦力になっている。採用では時給などの待遇だけでなく、高校生が抱いている不安を解消したり、仕事を通じてスキルアップの機会を与えたりすることも重要になりそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]

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