記事
- 2019年11月28日 16:16
ボランティアと業務が同じ? 時給1600円からの東京五輪派遣スタッフ募集に組織委員会は「責任の有無違う」

BLOGOS編集部
特集内では人材派遣会社パソナが時給1600円〜として、競技会場運営や選手村運営、会場・施設管理などの派遣スタッフを募集。「業務内容がボランティアと同じではないか」などの疑問の声がネットで上がっている。
ボランティアと有給スタッフは「責任の有無など性質が大きく異なる」
BLOGOS編集部が大会組織委員会に詳細を尋ねたところ「即戦力として高い専門性を発揮し、職務を遂行することを前提」に約2000人の派遣スタッフを募集すると回答。「業務が同じではないか」という疑問に対しては「役割や職務(活動)に対する責任の有無など、スタッフとしての性質が大きく異なり、代替の関係にはない」と否定した。−求人に到るまでの経緯を教えてください。
組織委員会のオフィシャルパートナーである株式会社パソナグループが大会に関わる派遣スタッフを募集しております。
−「無給のボランティアと有給スタッフの業務が同じではないか」との疑問もあがっておりますが、それぞれ業務などに違いはあるのでしょうか。
ボランティアは、資格要件を要せず(移動サポートを除く)、任意かつ無償で参加いただくことを前提に、8万人という人員規模で幅広く募集し、オリエンテーション・研修などを経て希望する活動内容・活動場所を元にマッチングされ、大会時あるいは大会直前期に活動することとなります。
一方、有償の職員は、即戦力として高い専門性を発揮し、職務を遂行することを前提に、必要な時期に必要な人員を募集し、派遣会社の選考を経て派遣されます。各関連部署の要望を踏まえ、職務を遂行していただく必要な期間やコストとのバランスを考慮して適切なタイミングで募集をかけることとし、今回およそ2000人の募集をかけていくものとしています。
なお、両者は役割や職務(活動)に対する責任の有無など、スタッフとしての性質が大きく異なり、代替の関係にはないと考えております。
−求人掲載についてボランティアスタッフとして登録された方からご意見、問い合わせなどはありましたか。
現状伺っておりません。
ボランティアから派遣スタッフへの変更希望は可能

BLOGOS編集部
エントリーは出来ますが、大会運営に大会ボランティア等で今後関与する予定がある場合は、事前にお知らせいただくようお願いします。
最終的には大会スタッフ(職員)や大会ボランティア等の中から一つの役割をお選びいただく場合があります。
−現在のボランティア登録者数と大会を運営するうえで必要な人材数を教えてください。
大会ボランティアには20万4680人の応募がありました。
応募者が選択した希望する役割や活動場所等やオリエンテーションで伺った内容をもとに、8万人分のボランティアの役割・活動場所等とを照らし合わせるマッチングを慎重に行い、現在、順次共通研修に参加しています。
大会時にはボランティアに加え、約8000人の職員と、飲食サービス、清掃、警備などを行う委託事業者等が大会スタッフとして大会運営に携わります。
- BLOGOS しらべる部
- BLOGOSが何でも調べます