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トヨタは一体、マツダの何を学ぼうとしているのか

トヨタが、スモールプレーヤーのマツダに学ぼうとしています。その一つが「モノづくり革新」です。マツダには、年間1000万台規模を生産・販売するトヨタには、マネのできないモノづくりの工夫があります。

※マツダ宇品第一工場の組立加工区(マツダ提供)

車種が増えれば、当然のことながら、生産効率は下がります。でも、効率は下げたくない。そこから生まれたのが、同一ラインのなかで複数の車種の生産を可能にするマツダの「フレキシブル生産」という考え方です。

車種ごとに変える部分と変えない部分を決め、ひとつの生産ラインで複数の車種を混流生産しています。

マツダは現在、新型SUV「CX-30」など、次々と新型車を投入しています。これまでのように、複数車種の混流生産ができるのか。

そこで、マツダは新型SUV「CX-30」の投入を機に、広島市の宇品工場に、「フレキシブルモジュールライン」を導入しました。

「冶具モジュール」「汎用セルモジュール」「工程モジュール」の3つのモジュールの層で構成されています。

「現在の工程を崩さずに、新たな工程を追加することができます」と、11月13日に開かれた工場見学会で、マツダ常務執行役員の向井武司氏は説明しました。

海外の工場にも「フレキシブルモジュールライン」を展開し、拠点間で車種をフレキシブルに変動させる「スイング生産」を行う計画です。

拠点内で異なる車種の比率をフレキシブルに変動させる「縦スイング」、拠点間での同一車種の台数比率をフレキシブルに変動させる「横スイング」が可能です。

「フレキシブルモジュールライン」は、21年に稼働予定のトヨタとの合弁新工場のアラバマ工場でも導入される予定です。

トヨタは、低価格の小型車からSUV、高級セダンまで、全セグメントを網羅するフルラインメーカーです。各地域にとって必要な車種を残していかなければならない。それに今後は、これまで以上に、顧客の好みの変化、需要の変動に柔軟に対応する必要が出てきます。

「トヨタが、マツダに学ぶところは多々ある」と、社長の豊田章男さんは述べます。マツダには、規模が小さいゆえに生み出した知恵があります。トヨタはいま、マツダから貪欲に学ぼうとしています。

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