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沢尻エリカ容疑者をめぐる鳩山元総理のツイートは陰謀論? 橋下氏「無いと思いたいが、信じる人が出てきてしまう状況もある」


 沢尻エリカ容疑者の逮捕をめぐる一連の報道、そして社会の反応について、21日のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏と明治大学教授の齋藤孝氏が議論した。まず齋藤氏が「特に芸能界の場合、時代によって変わってきた気がする。昭和の頃なら大物はまた出てこられる、ということもあったけれど、それがどんどん厳しくなって、復帰が難しくなっているようにも思う」と感想を述べると、橋下氏は「薬物に対しては厳しい日本社会であるべきだし、海外のように緩くしようとする必要はない。ただ、それで“一発アウト”にしてしまうのはどうなのか」と応じた。

 「もちろんスポンサーのいるテレビ番組の場合は無理という場合もあるだろうが、映画なら見に行った人がお金を出すからいいだろうし、実力があれば音楽も売れていい。それすら許されないのはどうだろうか。確かに薬物犯には民事上の被害者はいるが、刑事上の被害者は居ない。もちろん仕事は一旦止めないといけないし、罰も受けてもらうけれど、全てが終わりだというのは違うと、弁護士の立場からは思う」。

 その上で橋下氏は「ただ、それを言うと、“橋下は甘い”と言われる。そうではなく、僕の立場は、薬物依存を断った上で社会復帰のチャンスは与えるべきだろうという考え方で、そのためには一定の拘束も受けるという、実は厳しいものだ」として、次のように説明した。

 「今は薬物依存を断ったかどうかに関係なく3年くらいで出所になるし、初犯であれば執行猶予が付く場合も多い。“一部執行猶予”という新しい制度ができて、ちゃんとプログラムを受けなさいと言われるケースも出てきてはいるが、やはり“この期間は刑務所に入りなさい”という時間を決めるのが日本の刑法の建前。それに対して、難しいことだけれど、依存を断ったということが診断できるようになりつつあるから、それまでは自由を拘束するというのが僕の立場だ。これは危険な考え方で、危険性だけで拘束してはならないという日本の刑法の本来の考え方とは違う。永久に拘束される可能性もあるし、旧ソ連がやったことでもある。しかし社会復帰をゴールに据えて薬物依存を断ち、もう一度チャンスを与える、そのためには薬物に限って、危険性が残っている間は刑務所か医療施設などで拘束されるべきではないかと思う」。

 沢尻容疑者の逮捕をめぐっては、鳩山由紀夫元総理の「政府がスキャンダルを犯したとき、それ以上に国民が関心を示すスキャンダルで政府のスキャンダルを覆い隠すのが目的である」というツイートが大きな話題を呼んでいる。  これについて齊藤氏は「首相在任中、やろうと思えばできるくらいの権力があると感じたのだろうか。ただ、今回の件は推測でしかないし、日常的にそのようなことがあるという印象を与えかねない発言を元首相がするのは微妙だ」とコメント。
 
 橋下氏は「安倍さんが指示したという証拠は無いので、僕は無いと思っているし、そう思いたい民主国家で最も権力を持っている検察や警察が政治権力の不祥事をかばうために事件化したなんてことは思いたくない。ただ、今の霞が関の状況を見ていると、そう疑ってしまう部分もあると思う」と指摘する。


 「森友学園問題でも、確かに安倍さんの不正は立証されていない。しかし一連の状況を見ていると、財務省というスーパーエリート集団が文書を書き換えたといった話が出てきた。桜を見る会についても、参加者の名簿について野党からの資料要求が来たその日に廃棄したという。しかも官僚の理屈が、シュレッダーの順番を待ちしていて、たまたまその日が使えたからだと。それは絶対にないと思うし、まずいと思ってシュレッダーにかけたということではないのか。そこは正直に言ってほしいし、国会から要求が来て、まだシュレッダーにかけていないのなら、作業を止めて提出しなきゃって思わなきゃ。

本人たちも情けないことをしていると思っているだろう。それでもやはり官僚組織も人間の組織だから、権力を見て忖度することがあるのだろう。さらに言えば、安倍政権に近いジャーナリストに対し性犯罪で逮捕状が出たが、警察幹部が執行を止めたと週刊誌で報じられた。そういうことが続くと、都市伝説を支持する人も出てくるだろう。今回、沢尻さんの尿検査の結果が陰性だったと報じられている。本来なら空振りしないよう、陽性が出るタイミングを見計らって行くのではないのか。やはり桜を見る会を誤魔化すためにわざわざこのタイミングで逮捕に行ったんじゃないのと疑ってしまう。僕はそういうことはないと思っているけれど」。

 さらに齊藤氏が「権力者が命令するのではなく、意向を感じ取って先に動く、そのこと自体が権力の腐敗だ。やはり権力者はそういうことに対しての説明責任を負う。桜を見る会についてもガラス張りにして、どれだけ説明しきれるかだ」と話すと、橋下氏も「安倍さんが気持ちを強烈に伝えることが大事だ。文書は全て残せと。そして、やはり麻生財務大臣は責任とって辞任すべきだったと思う。文書の破棄や書き換えをすると、とんでもないことになるということを強烈にアピールしなかったから、今回もこういうことが起きた。僕は首長のときに、役所に文書は残すよう徹底させた結果、文書を証拠に使われて裁判で負けたことが何度もある。でもそれは仕方がないことだ」と話していた。

▶映像:齊藤氏と橋下氏の対談

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