この記事の要約は以下の3点です。
1●香港問題はいつのまにか「第二の天安門」すらありえるシャレにならない状況になりつつあり、中国ビジネスや中国学問界のカネまわりの良さに目くらましされて普段は見てみぬフリをしてる人にとっても切実な問題になりつつある。2●もう色んな人が諦め気味になっている「中国の民主化」について、今こそ真剣に考えるべき最大の(ひょっとしたら最後の)チャンス。
3●「ハード」路線と「ソフト」路線を組み合わせた「項羽と劉邦」作戦で、「立場を超えた連携」を形成し「不可能を可能に」しよう!
以下本文。
・
・
●選挙での民主派圧勝で事態はさらに抜き差しならない状況へ
正直言って夏頃には「そのうち夏休みが終わったら学生も授業に戻って街は静かになるだろう。悲しいけど仕方ないね」と思っていた人も多かったと思われる香港デモは果てしなくヒートアップし、一週間ぐらいまではツイッターを「香港」で検索すると戦場のような光景が広がっていました。香港理工大学前西側交差点。
— VOIDLENS/フィルムカメラ店 (@voidlens) 2019年11月17日
23:49ごろ pic.twitter.com/QtY5o5DjOf
1117 香港理工大学へ強行突破しようとする装甲車。もう天安門事件は始まっています。どうか日本の皆様、香港を助ける為に関心を寄せて下さい。
— Suzuko Hirano (@suzutaro18) 2019年11月17日
私は今後も毎月デモに参加する為に香港へ行きます。香港人だから、日本人だから、関係なく自由を守る為に共に立ち上がってほしいです。 pic.twitter.com/kpHRhfw6oZ
既に死傷者もかなり出ており、欧米メディアは一斉にかなり厳しい批判をしていますし、今までなんとなく見過ごされていたウィグルなどの少数民族への、ちょっと聞いてるとさすがに気分が悪くなるような弾圧についての報道も国際的に再度かなりヒートアップしています。
まだトランプ大統領が署名してませんが、米国議会は”香港人権法案”を可決し徹底的に追求するかまえ、このまま行けば戦争か?というような事態になってきている。
デモ隊の中の一番過激なグループが香港理工大学に立てこもって警察に一網打尽に捕まったらしく、これで事態は沈静化するかと思われた瞬間もあったのですが、むしろ暴徒化していたデモ隊の一部が捕まって、今回のような「選挙」という民主主義的に文句のつけようがない形での「圧勝」が示されたことは、むしろデモ側にとって有利だったのではないか・・・というような分析もされているようです。
香港民主派のスターで、なぜか日本語もめちゃ達者な周庭さんのツイッターから、
区議会選挙が終わりました。294万人以上が投票し、投票率は71.2%、香港の史上最高記録でした。— 周庭 Agnes Chow Ting ὣ7 (@chowtingagnes) November 25, 2019
これまで親中派が議席を独占してきた区議会が、今回の政治的な意味を持つ選挙になったことによって、452議席のうち388席を民主派が占めました。だけど、これは決して運動の勝利ではありません。→ pic.twitter.com/MH4ZdpLCCt
黄色が民主派勝利議席らしいです・・・・文句ナシの圧勝ですね。
あと、さっきツイッター検索してついつい涙してしまいそうになった2ページ漫画があるんで、シェアさせてください。
香港から届いた漫画です。日本人の皆さんにもぜひ読んで欲しいと。5コマあります。返信欄に最終コマがあります。— 清水ともみ (@swim_shu) November 25, 2019
ぜひご一読を。
香港マンガ「娘よ」1/2#香港 #香港区議選 #FreeHongKong #DemocracyForHongKong #五つの要求一つも欠けさせない pic.twitter.com/nkyHPzDFqK
#FreeHongKong #DemocracyForHongKong #五つの要求一つも欠けさせない #香港 #香港區議會選舉 #香港選挙— 清水ともみ (@swim_shu) November 25, 2019
香港マンガ「娘よ」2/2 pic.twitter.com/gOCfRgKmkc
これは胸が痛いです・・・
暴力がヒートアップしてしまい、ここまで「血肉に染みる気持ち」が両者の主張にこもっているので、今後はさらに難しい状況になっていくことが予想されます。