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ローマ教皇 被爆地で核廃絶訴え

日本を訪れている、ローマ・カトリック教会の頂点に立つフランシスコ教皇は、昨日24日、被爆地の長崎と広島を訪れて、核兵器の廃絶を強い言葉で訴えました。

長崎での演説では、

〇核兵器のない世界を実現することは可能であり必要不可欠だと確信している
〇核兵器を含む大量破壊兵器の保有を非難
〇長崎は核攻撃が破滅的な結末をもらたすことの証人である町だ
〇核兵器禁止条約を含む国際法の原則にのっとり迅速に行動を
〇武器の製造や維持、改良はテロ行為だ、

などと述べました。

広島での演説では、

〇真の平和は非武装の平和以外あり得ない
〇核兵器を含む大量破壊兵器の保有や核抑止を否定
〇被爆地訪問は自らの義務
〇戦争のための原子力利用は犯罪以外の何ものでもなく倫理に反する
〇「戦争はもういらない」と叫ぶよう呼びかける、

などと語りました。

フランシスコ教皇は、亡くなった幼子を背負い、口を固く結ぶ少年の写真パネルを傍らに置いて訴えた、と報じられています。

この写真は、原爆投下後、米軍従軍カメラマンだった故ジョー・オダクル氏が撮影した「焼き場に立つ少年」で、背中に死亡した弟を負ぶって、はだしで火葬の順番を待っています。

教皇は、「千の言葉よりも多くを語る」として、この写真を印刷したカードに「戦争がもたらすもの」という言葉を添えて、世界に広めてきた、ということです。

歴代の教皇の中で、非常に親しみやすいといわれているフランシスコ教皇は、かねて「広島と長崎の被爆者の声が次世代への警告となるように」と訴えてきて、20代から思いをよせ続けた長崎、そして広島で、世界に強い警鐘を鳴らしました。

核兵器を巡る世界の状況は、自国第一主義が優先され、核軍縮への取り組みが後退するなど、厳しくなっています。

米ロの中距離核戦力全廃条約は8月に失効し、2021年に期限を迎える両国間の新戦略兵器削減条約(新START)も存続が危ぶまれています。

唯一の被爆国である日本も、米国の核の傘に守られているという理由で核兵器禁止条約に賛成していません。安倍政権は、核保有国と非核保有国の橋渡しをする、としていますが、何もやっていないように見えます。

多くの国が賛成している核兵器禁止条約に反対し続けるだけでは納得できないと、私たちも声をあげないといけないと思います。世界の平和のために、宗教界が、もっと動いたほうがよいと常々思ってきました。

今回のフランシスコ教皇の日本訪問、そして長崎、広島での強いメッセージが、多くの人々、特に日本はもちろん各国の為政者に届くことを願っています。

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