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参議院本会議 学校での働き方改革に向けて

参議院本会議の様子(出所:参議院)

日々勉強!結果に責任!」「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。我が国の伝統精神である「智勇仁」の三徳に基づき、「文武経」の政策を国家国民のために全身全霊で実現します。

 11月22日(金)午前10時から1時間50分程、参議院本会議場で、学校での働き方改革に向けた、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(略称:給特法)」改正案について、萩生田光一文部科学大臣から趣旨説明を受け、各党代表が質問し、それに萩生田文科大臣が答えました。

 同法改正案は、労働基準法等が改正され、民間での働き方改革が進む中で、公立学校の教職員に、一年単位の変形労働時間制を条例により実施(令和3年4月1日から)し、文部科学大臣が教育職員の業務量の適切な管理等に関する指針を策定及び公表(令和2年4月1日から)することとしています。

 http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/detail/1421396.htm

 その背景は、我が国の教師の業務が長時間化しており、近年の実態は極めて深刻であることです。文科省の調査によると、過労死になりかねない時間外勤務が月80時間以上を超える割合は、小学校教師で約3割、中学校教師で約6割と言われています。10年前と比較しても、月約17から20時間も増加しています。

一方、教師の本来な業務である授業や授業準備にかけている時間は、英国では70%ですが、我が国は41%と言われています。我が国の教師は、超多忙ですが、子供たちと向き合う時間が少ないという結果が出ています。9割の教師が、明日の授業準備ができていないと言います。

●勤務時間の上限は



子供たちに対して効果的な教育活動を行うためには、教師の働き方を見直すことが不可欠です。

学校での働き方改革は、平成29年度から本格化しました。教員の勤務実態調査結果が明らかになり、中央教育審議会に諮問され、教師の業務の適正化について、緊急対策が提出されました。今年に入って、中教審からさらなる教師の業務の明確化、条件整備等の総合対策の答申が出され、教師の勤務時間上限ガイドラインが公表されました。

 今回の法改正は、月45時間、年360時間を上限とするガイドラインを指針とし、休日のまとめ取りを、1年単位の変形労働制の導入を法制化しようというものです。今回の法改正だけで、教師の働き方改革が進むということではなく、全体像の一部としての法改正です。

●働き方改革の全体像は



  小学校では、平日1日当たり11時間15分間(所定より2.5時間超)、年間2700時間(800時間超)です、1日1.5時間、年間450時間程度の削減が必要となっています。

 中学校では、平日1日当たり11時間32分(所定より3時間47分超)、年間3,000時間(1,100時間超)となっています。1日当たり、2時間程度、年740時間程度の削減が必要となってきます。

 そのために、児童の登校時間の見直し、学校行事の見直し、休み時間や校内清掃等の地域人材の参画、生徒指導の見直しのためのカウンセラー・ソーシャルワーカー・サポートスタッフ配置促進、ICT校務支援システム導入、教科担任制導入、1コマ45分から40分の授業時間弾力化、総合的な学習の時間の弾力化、学習指導員等の配置、英語専科教員配置、部活動の時間適正化、部活動指導員配置促進等の具体策を着実に進めていく必要があります。

 今回の法改正を契機に、教師の勤務時間を削減し、子供たちと向き合う時間を増大させ、教育の質の向上に繋げていきたいと思います。

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