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【台風19号水害シリーズ3】千曲川の洪水を防ぐには川を流れやすくするしかない。-川の掘削・浚渫、大滝ダムの撤去、二つの狭窄部の改修が必須-

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<究極の解決法地球温暖化防止>

 今回の洪水は大型台風が引き起こしたものであり、元凶は地球温暖化である。之をストップするしかない世界はパリ協定でこれに歯止めをかけようとしているが、日本はナマクラな態度を取り続け、トランプ大統領は脱退を口にしている。安倍首相は、友好国としてトランプ大統領に釘をさすべきだが、その気配は微塵も感じられない。

私は、この国会から5度目の環境委員となった。ささやかだが、地球環境問題の解決に力を尽くしたいという思いがあるからである。ただ今回は当面のことに焦点を当てる。(全議員活動の1/3を環境委に所属しており、外務4回、農水2回を凌いでいる)

<最も簡便なのは川床の掘削・浚渫>

 千曲川の洪水は大雨が降る度に、数十年に1回ぐらい起きている。これを防ぐために、いくら堤防を嵩上げしても、あるいはほとんど役に立たないダムを造っても完全に防ぐことはできない。
 まず計画的に川床の掘削・浚渫をこまめに行うことである。上流から土砂が流れてきて下流に溜まるのは自然なことである。玉砂利は土木工事には欠かせない。掘削・浚渫を認めていた頃、土手を崩したり橋梁を危うくするまで掘削・浚渫しすぎたため禁止されてしまった。厳重な規制の下に認めていくべきである。

 これをした上で、やはり天下の宝刀、堤防の整備が必要である。11月4日に一緒に視察した大熊孝新潟大名誉教授等によると堤防地盤の沈下が越水の原因の一つになり、注意が必要だという。越水しても被災しないような堤防の強化が欠かせない。

<あったにこしたことのない道路より治山治水を優先>

 かつて民主党政権時、普通の堤防よりも10~15倍コストがかさむ「スーパー堤防」(高さの30倍の幅を持つ高規格堤防)を事業仕分けで廃止した。一理あることだった。その後多摩川、淀川等都市部に限定して復活している。

 かつての洪水の常襲地帯だった立ヶ花狭窄部の大俣は、輪中型堤防で囲まれ、今回はびくともしなかった。きでちんとした堤防で洪水は防げるのだ。だから、私は同じ公共事業でも道路よりも活山活水を重視すべきだと思っている。招待がくる○○期成同盟では、道路よりも堤防の期成同盟に出席し「あることにこしたことがない道路よりも堤防を」と同じ挨拶をすることにしている。

<西大滝ダムの撤去>

 数十年単位の長い眼でみたら森を整備し、棚田・水田を守り、その保水力の維持に努めるべきである。そんな悠長なことを言っておれないとなると、もっと即効性のあることを考えなければならない。

 川床の掘削・浚渫の次に簡便で理に適っているのは、川の流れを自然の流れに戻すのが一つであり、もう一つは思い切って流れを変えることである。

 前者でいえば、長野・新潟県境(県境から13km上流)で流れを止めている西大滝ダムを撤去することである。もともと140mあった川幅の両岸をコンクリートで固めてしまい、土砂の流れを止めている。豪雨時には流速も低下し、上流で洪水をおこす一因となっている。戦時中の1939年、電力需要に充てるという国策のために下流の宮中ダム(1938年)とともに造られた。前者は東京電力に、後者は国鉄そしてJRに送電される。

そして、人間が住む下流63kmにわたり、減水区川が生まれるという先進国にはありえない状況がずっと続いている。(日韓で元徴用工判決を期に関係がいまだかつてないほど悪化している。実は戦時中のこの突貫工事にも導水管の掘削に多くの朝鮮人が徴用され、百人超の犠牲者を出している)

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