記事
  • mkubo1

新興国や資源国の懸念

新興国の様子がおかしいのは、すでに指摘しています。

(6月21日の「今後の気になる材料は?」で書いています)


変調をきたしているのは、何といっても、商品市況です。

新興国というか資源国は、2000年代の商品価格の高騰によって、経済が潤ってきたのは、紛れも無い事実です。

2008年の金融危機で、大きく落ち込んだ商品市況は、各国の財政出動や各国の金融緩和策により、2011年には大きく戻していました。

が、その後は、じり安となり、最近は、下げ足を早めているのです。


CRB指数を長い目で見れば、200ポイントがサポート線ではありますが、240ポイント近辺にも、サポート線があります。

ここを下回るかどうか、中長期的には、非常に重要な意味を持ちます。

詳しくは添付のチャートを見てください。


【CRB指数:週足】
リンク先を見る

この商品市況の低迷は、新興国市場にとっては、厳しい環境となります。

今年、CRB指数は3月以降、下落しています。

よって、各株式市場のドルベースの過去3ヶ月のパフォーマンスを見れば明確です。


指数     騰落率(%)

上海   -7.29

ロシア  -26.5

ブラジル -27.3

豪州   -10.8

カナダ  -11.8

日経平均  -9.7

S&P500  -4.4

ユーロ  -21.1

ユーロ危機と商品市況安が4月以降のポイントであったことが分かりますね。

問題は、商品市況が低迷していると、資源国の株価は下落基調にあり、景気も悪化していくということです。


そこで、政策としては、利下げが考えられるのですが、その効果は、限定的な可能性が高いのです。

というのも、欧州発の景気減速(後退)の波ですから、根本は欧州にあります。

例えば、欧州の銀行というのは、新興国は融資したり投資したり、優良物件(案件)を数多く持っています。

が、昨今の危機で、資産縮小(デ・レバレッジ)を行っています。

これは、新興国にとっては、マイナスの影響がありますね。


アジアの国々では、成長鈍化でありながら、コントロールできないインフレとの闘いもあり、しかも、商品市況の低迷と来ています。

これでは、自国通貨は安くなりますね。

この状況が続けば、一時的かも知れませんが、資金がその国から逃避しないとも限りません。

この動きが大きくなると、通貨危機と呼ばれるものに発展していきます。


インドが、通貨危機とは思いませんが、新興国や資源国の通貨は、まだまだ、高い通貨がありますから、警戒が必要かと思います。

もちろん、欧州の財政危機に目処がつけば、問題は解決するとは思います。

が、簡単にいかないのがユーロなんですね。

あわせて読みたい

「ユーロ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    社長辞任 勝者なき大塚家具騒動

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

  2. 2

    仏再封鎖 医師「PCR数凄いのに」

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    橋下氏「否決なら住民投票無効」

    橋下徹

  4. 4

    安倍待望論も? 菅首相は裏方向き

    早川忠孝

  5. 5

    堀江氏 餃子店1千万円支援に苦言

    女性自身

  6. 6

    年末年始「17連休案」空振りの訳

    BLOGOS しらべる部

  7. 7

    誤報訂正せず 毎日新聞社に疑問

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  8. 8

    伊藤健太郎の不心得を諭した女性

    文春オンライン

  9. 9

    鈴木大地氏止めた森元首相は正解

    早川忠孝

  10. 10

    ソニー好決算 PS4や「鬼滅」も

    片山 修

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。