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16,000シェアされた投稿のデータ波及効果

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16,000シェアの投稿のデータはどのように拡散したか

これらのデータから、以下のような流れで投稿が拡散していいったことがわかります。

まず、Facebookページに「いいね!」をしているユーザーが投稿を見て、「いいね!」、コメント、シェアをします。Facebookの投稿をニュースフィードやリアルタイムフィードで見た人はオーガニックリーチとしてカウントされます。

さらに、友達がシェアした投稿を見て、別のユーザーが「いいね!」、コメント、シェアをします。今回のクイズについては、以下の3点が相乗効果をあげて、友達ネットワーク内でのシェア行動を活性化させたと考えられます。

1.「シェア」というCTA(Call to Action:アクションの呼びかけ)

クイズ画像の下に書かれているCTA「わかった人はシェアしてください」は、反応しやすく、かつ自分がわかったことが嬉しくて友達にも知らせたくなる気持ちをうまく後押しします。

2. クイズの難易度

そしてもう一つがクイズの難易度です。今回の問題は、比較的難易度が低く、少し考えるとパッとわかる問題です。難易度が高すぎると「わからないままスルー」になってしまうし、簡単すぎるとばかばかしくてシェアする気になりません。

3. クイズの納得度

難易度と同時に答えの納得度も重要です。答えがクリアで納得度が高いものは、解けた人の満足度が上がります。また、画像についた説明文に「答えがわかった人は、ヒントをつけてシェア」という、より具体的なCTAも書かれています。この問題の答えがわかった人が、ヒントとして同じロジックを使った類似する問題を作りやすいことも、シェアの動機になったとみられます。実際にシェアするときのコメントで自分の作成したオリジナル問題を投稿している人はおよそ10%くらいです。他のクイズでは、類似問題を作るのが難しく、自分でオリジナルクイズを作ってシェアすることはほとんどありません。

難易度が高く、納得度の低いクイズのシェアは低い

難易度、納得度について、最初の比較の時に紹介したクイズ番号106と比較してみましょう。こちらの問題はコメントを見ると、難易度が高く答えにたどりつけた人が少ないと思われること、答えにたどりついた人でも「強引」「納得できない」「無理がある」というコメントがついています。オーガニックのリーチは、ほぼ同じだったのに、シェアが346に留まり、クチコミは2,000までしかリーチできませんでした。

考えて答えが出るまでの平均的な所要時間とシェアの件数、あるいは答えを出したときの納得度とシェアの件数の相関という観点からも評価できれば、さらに深い人がシェアするときの動機の分析ができそうです。

Facebookが発表した弱いつながりが拡散する仕組みを補強するデータ

Facebookはオンラインのソーシャルグラフにおける情報伝達において、親しい友人との強いつながりと、それほど親しくない人のつながりが組み合わさることで、時として情報がネットワーク全体に広まることがあることを、同社の研究レポート内でまとめています。

詳細は以下の記事を参照してください。

弱いつながりが多様な情報伝播を加速する:ソーシャルネットワークの役割と可能性

今回のクイズのシェアについても、自分が「いいね!」をしていないページの投稿が友達のシェアを経て徐々に時間をかけて拡散していったことが伺えます。これがバイラルな情報の伝達力であり、マスメディアを使わずに、1つの情報を5万人に届けることができました。

他メディアへの波及

なお、8,000近くシェアされた時点(記事公開から1日半後)で、ITメディアの「ねとらぼ」にニュースとして取り上げられました。ねとらぼのニュースは、Yahoo!ニュースとmixiニュースにも同時掲載されているので、これを元にこのクイズそのものを知った人は多いと考えられます。

ねとらぼ(2012年06月12日 23時10分 更新)

Yahoo!ニュース(ねとらぼからの転載、同時配信)
mixiニュース(ねとらぼからの転載、同時配信)
ロケットニュース(2012年6月12日)

なお、各記事では、投稿そのものではなくFacebookページにリンクを貼っていたので、ページへの「いいね!」増加にも寄与したと考えられます。

実際にねとらぼからの流入は記事公開から10日間で3,196となっています。約7,400人のページへの「いいね!」増加にも影響したはずです。

投稿のライフタイムと他の投稿への影響

クイズ番号107の投稿は、友達のネットワークを介して現在も広がり続けています。勢いは当初と比べれば格段に落ちていますが、公開2週間後の5月25日の時点でも新しいコメントが5件ついていることから、まだどこかで新しくシェアされるなどして、投稿が生き長らえていることがわかります。

また、この投稿以降のクイズの投稿のリーチやシェアも伸びています。5月の投稿のリーチ数が平均すると6,700だったのに対し、以降の投稿の平均リーチは13,700であり、約2倍にリーチが拡大しています。

参考比較:21,000「いいね!」の投稿の波及との比較

シェアの影響力と比較すると、「いいね!」やコメントはネットワークでの拡散力が低いといわれています。ここで、約21,700の「いいね!」と700のシェアがあった投稿のデータと比較してみましょう。

画像を見る

ただしこの投稿は「1枚クイズ」ではなく、「Social Media Experience」のFacebookページで投稿したものであるため、ファンベースが異なること、および投稿内容は画像に簡単に「いいね!」することができるTipsであり、クイズとは性質が異なることに注意してください。この投稿をしたときのFacebookページの「いいね!」はおよそ7,000です。

画像を見る

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オーガニックリーチとクチコミリーチを比較すると、シェアが圧倒的だったクイズのクチコミリーチはオーガニックリーチの2倍だったのに対し、「いいね!」が圧倒的だった投稿のクチコミリーチはオーガニックの3倍になっています。シェアを700されていることを差し引くと、シェアと「いいね!」のクチコミリーチへの影響はほぼ同様だということができそうです。

ただ、投稿への「いいね!」は、ニュースフィードよりもリアルタイムフィードに表示されることが多いので、投稿を見た人への影響力は弱いのではないかと考えられます。そこがオーガニックリーチが伸びないことにもつながり、結果として全体のリーチは、16,000回シェアされたクイズのほうが2.4倍多くなっています。

まとめ:シェアが16,000されるとネットワーク外部で情報が生き続ける

今回は、「1枚クイズ」で得られたデータを元にリーチやクチコミの影響度について調べてみました。データからは、クイズが長くユーザーのネットワークをシェアされ続け、50,000以上にリーチしました。この影響で、それ以降の投稿も注目されやすくなりました。さらに、他のオンラインメディアに取り上げられるというような、Facebook外部のネットワークにまで拡散するという珍しい状況にまで発展しました。

Facebook内の拡散では、Facebookページに「いいね!」と言っているユーザーよりも、直接的なつながりのないユーザーのネットワークでリーチすることがわかりました。

この結果はFacebookページの運用を考えるにあたってヒントがあります。今回の例のようにたくさんのユーザーにシェアされることによって、「いいね!」の数以上のユーザー、Facebookページを知らないユーザーにも情報を届けることができます。ただ、シェアされたときに、必ずしもオリジナルの投稿元をユーザーが意識するとは限らないことには注意が必要です。

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