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葛西臨海公園がまた破壊の危機?!守れ、水族園。【序章】

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一昨日の毎日新聞夕刊の一面をご覧になられた江戸川区民の皆様は仰天されたことと思います。
築30年、葛西臨海水族園に建て替え計画 建築家ら解体に「待った」 東京・江戸川
「1989年の開館以来、計約5500万人が訪れ、その後の巨大水族館ブームの先駆けになった「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)の新築計画が論議を呼んでいる。都は老朽化を理由に新施設を同じ敷地内に建設する方針だが、世界的建築家の谷口吉生さん(82)が設計した現施設は取り壊される可能性が出ているためだ。日本建築学会(竹脇出会長)は保存・活用を求め来月、都内でシンポジウムを開く。」(11月19日毎日)
葛西臨海公園と言えば!!オリパラ招致に伴い、カヌースラローム競技場が、なんと葛西地域にお住いの先人たちが必至の思いで一度失った干潟を取り戻した「西なぎさ」の前に作ろうという恐ろしい計画が立ち上がり、お姐は情報発信役斬り込み隊長とし、何かと相克が多かった(苦笑)多田正見前区長、オール江戸川区議会、地域住民と力を合わせ現在の場所へ移転した経緯がある曰く付きのマイホームタウンの公園です。

詳細こちら↓
葛西臨海公園カヌー競技場予定地が悲願成就、移転に!

ニャロメ~!!オラが葛西臨海公園になにすんねん!!(←大阪クォーター故激高すると出てくる関西弁)

と、矢も楯もたまらず、お姐も飛び出したろうとご想像のご貴兄も多いと存じますが、これ、妖しいなぁと実はずっとロックオンしておりました。良い予感より悪い予感の方が当たりやすいのが世の常役所の常…

【いつも間にやら“あり方検討”から“更新構想”→“事業計画検討”へ】

カヌースラローム競技場の件もあったことから、「葛西臨海水族園のあり方検討会」委員名簿)が平成29年11月に立ち上がった際、傍聴に伺いました。その際は、主に葛西臨海水族園の地域における葛西沖や東京湾といった身近な自然環境保全の位置づけがどうなっているのか?ラムサール条約制定前でもあったことから、施設がどうだというよりもその中身、ソフトウエアに高い関心があったのですが…

徐々に話が横道にそれまして、なぜか「葛西臨海水族園の更新に向けた基本構想」が立ち上がり「更新」ありきでグイグイと議論が進み、パブコメを募り、年が明けまして今年から「葛西臨海水族園事業計画検討会」委員名簿)に看板がすり替わってしまったのございます。

あらら、こんなこと我が江戸川区でもありましたね…。

「新川千本桜構想→計画事件」

カヌースラローム競技場同様、大規模工事ありき住民不在で進むことを指摘し、江戸川区民にお知らせして、暴走を食い止めたお姐でした。

悲願達成。新川千本桜計画事業縮小へ!

#一度お姐がロックオンすると「悲願達成」するジンクス

ことほどかように、ウッカリしておりますと、官僚主義的ハコモノ計画は、住民不在、議会チェックも免れて杜撰にレゴブロック大好き♡的税金建設事業スクラップアンドビルドが進んでいくのであります。今回の葛西臨海水族園も、まさに悪い予感が的中のパターンに陥ったということが新聞報道で明らかになったわけなのでございます。

【水族園は、世界的“巨匠”「作品」】

本来公共事業などを請け負い、行政とは親和性の高い建築業界。いろいろと私も談合や、入札などで鋭い指摘も数々させて頂いてまいりました。その業界の主柱的学識組織ともいえる「日本建築学会」がなぜ声を上げてくれたのか?
お姐は「心地良い違和感」を感じました。
毎日新聞記事にもあるように、そして私も問題意識を持ったきっかけとなったのが、葛西水族園の設計者、日本芸術院会員、東京藝術大学客員教授日本建築学会賞作品賞2度、吉田五十八賞、高松宮殿下記念世界文化賞など多数受賞され、ニューヨーク現代美術館新館を手がけられた谷口 吉生氏の存在。


▲葛西臨海水族園遠景
「遠くにガラスドームが見える導入部、円形の施設上部に広がる水盤、ガラスドームの見上げ、ドームの下に矩形に切り取られる会場の風景ーーと、これほどドラマチックなアプローチを持つ建築はそうそうないだろう。建物内に入った後も暗い展示空間と外の景色とが、緩急をつけながら繰り返す。(日経アーキテクチュアより抜粋)
カヌースラローム競技場の当初建築予定地は野鳥が営巣をする地域で愛鳥家の高円宮妃殿下も胸を痛めていたと側聞していますが、その妃殿下より賜った世界文化賞も受賞している谷口氏の父は、建築家の谷口吉郎氏。お父様はかの伝説的美を誇り世界中の観光客から愛されたホテルオークラの設計者でした。その完成美を惜しむ声が多く、デザインを継承し、本年改築が完成したホテルオオクラのロビーはご子息の谷口吉生氏が手がけました。


▲現ホテルオークラロビー。忠実に復元されたように見えながらも新機能は満載

この東京都の東京都民の、日本の「文化的近代建築遺産」が、今まさに水族館機能と存在そのものが、官僚主義により奪われようとしているのです!

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