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【ベッドバス&ビヨンド】、増収増益Q1!も17%の株価暴落はオンラインストアの影響?

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■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが20日発表した第1四半期(3月~5月期)決算は、増収増益となった。第1四半期の純利益は2.07億ドルと前年同期の1.81億ドルから14.4%の増加、売上高は前年同期比5.2%増の22.2億ドルとなった。既存店売上高は3.0%増(前年同期は7.0%増)。粗利益率は前年同期の40.6%から40.0%に減少している。増収増益となったものの市場予想に届かなかったことや、Eコマース事業への投資を予定より急がせるとしたことで同社の株価は17%下落した。

 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに995店を展開しており、他にクリスマスツリー・ショップ(72店)、バイバイベイビー(68店)やハーモン・フェースバリュ(45店)を展開している。同社は5月、輸入食品や雑貨、家具を販売するコストプラスを4.95億ドルで買収している。

ベッドバス&ビヨンド第4四半期(3月~5月期)
総売上前年同期比: 5.2%増
純利益前年同期比: 14.4%増
既存店売上高前年同期比: 3.0%増
店舗数: 1,180店(北米)

トップ画像:ベッドバス&ビヨンドの入り口には「オンラインで買物してください(Shop Online)」と訴求している。アマゾン・コムからの競争が無視できなくなり、オンラインストアにも本腰を入れ始めたのだ。
12年5月10日 - 【ベッドバス&ビヨンド】、コストプラスを買収!BB&B内で手打ちそばセットを販売?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。直接的な競合であったリネンシングスも姿を消し、ホームファーニッシングでほぼ単独首位の地位にあるベッドバス&ビヨンド。しかし、ベッドバス&ビヨンドの業績も減速してきています。既存店・前年同期比は2010年度の第1四半期(2010年3月~5月期)から8.4%増→7.4%増→7.0%増→8.5%増で、通年で7.8%の増加ときわめて高い成長率でした。2011年度は7.0%増→5.6%増→4.5%増→5.9%増で、通年では5.9%の増加です。前年から成長が鈍化しています。そして2012年度の第1四半期は3.0%増です。2009年度の第2四半期(6月~8月期)以来、ここ3年ではもっとも低い成長となったのです。粗利益率は2010年度と2011年度は、どちらも41.4%と同じでした。が、2012年度の第1四半期は40.0%(前年同期は40.6%)です。利幅が減少しています。

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ベッドバス&ビヨンドの過去1年間の株価推移。決算が発表された日(線グラフの右端)は前日から17%減となる大暴落となった。

⇒業績内容が増収増益でも市場予想を下回ったことで株は売られました。市場予想を下回っただけでなく、ベッドバス&ビヨンドさえもオンラインストアに食われていると見られて暴落しました。決算発表前は73ドル~74ドルでしたが、売りに売られて1日で17%も暴落したのです。ベッドバス&ビヨンドが20%近くも暴落したのは近年ありませんでした。21日には同社の株主総会があり、役員から業績内容の説明があったのですが、ヨーロッパ情勢や高失業率によるマクロ的な要因も理由に挙げられていました。ただベッドバス&ビヨンドだけがマクロ的な要因にさらされるわけではありませんからねぇ。で、理由はショールーミング。皮肉なことにベッドバス&ビヨンドの「BBBY」とティッカーシンボル(株式市場で上場企業や商品を識別するため付けられる符丁)が「BBY」と似ているベストバイと同じようにオンラインストアからの競争にさらされているのです。

12年4月14日 - 【ベッドバス&ビヨンド】、増収増益Q4!もマーケットシェア減の原因はやっぱりアレ?

⇒アマゾン・コムは2月、ホームファーニッシング系のオンラインストア、カサ・コム(casa.com)をオープンしました。スペイン語で「家」を意味するカサ・コムではベッドやタオル、食器、調理器具など約3.5万品目を扱っています。オンラインストアからの競争により、売上の一部を奪われているのです。で、同社は再びクーポン配布を始めていることで粗利益率が減少しているのです。ベッドバス&ビヨンドは現在、お店で「オンラインで買物してください(Shop Online)」と訴求しています。同社のオンラインストアは売上の1%~2%程度しかありません。競争優位性となるプライベートブランドも、例えばウィリアム・ソノマに比べて豊富ではありません。理由のひとつが、これまでオンラインストアに力を入れてこなかったからです。いまでは、スルーできない状態になり、急に本腰をいれてオンラインストアに注力しようとしているのです。

 長い間、オンラインストアを放置していたベストバイと同様、成長にかげりがみえた途端にEコマースに着手です。重い腰をあげるような遅い変化もまた、株価を暴落させた要因です。

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