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飯塚元院長へのネットの“上級国民”指摘に若新雄純氏「逮捕はされなかっただけ」

 今年4月、11人が死傷した東京・池袋での暴走事故で、警視庁は車を運転していた旧通産省・工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を過失運転致死傷の疑いで12日に書類送検した。

 飯塚元院長は当初「ブレーキがきかなかった」などと話していたが、捜査の結果ブレーキに異常はなく、警視庁は「アクセルとブレーキの踏み間違えが原因」だと断定。また、飯塚元院長は新たに「予約していたフレンチレストランの時間に遅れそうだった」と供述していることも明らかになっている。

 今回、飯塚元院長を逮捕しなかった理由について、捜査関係者は「『上級国民』とか一切関係ない。証拠隠滅も逃走の恐れもないので、逮捕の必要がないということ」としている。なお、警視庁は書類送検した飯塚元院長について、起訴を求める「厳重処分」の意見書をつけている。

 事故から約7カ月が経っての書類送検。慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は「車で死亡事故を起こした場合でも、今回に限らず逮捕されないケースもあるようなので、警察のルールを破った行動ではないと思う。世間から見ても上級の人生を送っていたであろう人だからこそ、身分などが明らかで逮捕の際に逃亡の恐れがないと判断されることは自然だし、人物像によるそれなりの配慮があったとしても、ルールの範囲内だったと考えることはできる。

最初に逮捕されなかったからと言って許されたわけではまったくなく、世間の注目もあるので、起訴されて重い罰が課される可能性は高いと思う。むしろ、逮捕されていなかったことでネットで騒がれて、顔写真や経歴などがさんざんさらされて、警察に逮捕はされなかったが、ネットや社会に逮捕されたようなもの」との見方を示す。

 また、飯塚元院長が車の性能の改善を求めたという報道に触れ、「むしろ車が高齢者にとって危険なのは、性能がよすぎて体が衰えていることを忘れさせてしまうこと。例えば、お年寄りがマウンテンバイクで猛スピードを出して事故を起こすということはあまり考えづらいが、車は身体の衰えに関係なく簡単に走るので、自分が注意しなければいけない状態だということを忘れがちになる。

高齢者の事故のニュースを見ているとハイブリッド車が多いが、発進の際はモーターで静かに動くので、アクセルと踏み間違えても気づきにくい。お年寄りでも疲れないという車は、むしろ凶器になる可能性がある。いくつか手順を踏まないと動かない、むしろ疲れる車のほうがいいのでは」と指摘。その上で、「今回、飯塚元院長は逮捕はされなかったというだけで、十分矢面に立たされて議論を巻き起こしたし、罪はこれから裁かれるはず」と自身の考えを述べた。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

映像:飯塚元院長が現場に立ち会い実況見分

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