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双子用ベビーカー乗車拒否問題、都営交通なら「ご乗車をご遠慮いただく」場合に該当の可能性も

先日の東京 台東区が台風19号に備えて開設した避難所で、路上生活者を「区民ではない」という理由で受け入れを拒否した一方、区外に住む人たちを受け入れていた件では、理想と現実の難しさを感じた方も多いのではないかと思います。

他方、米国のスターバックスでは何も注文しなかった黒人男性とのトラブルを経て、「トイレ開放宣言」を行ったそうで、その後の動向を調査する中で、ホームレス・シェルターから近いスタバと遠いスタバを比較した場合、ホームレス・シェルターに近いスタバでは遠いスタバより、客数が2倍の率で減少していたというレポートが報じられていました。

商売のための店舗とはいえ、何かしらの公共性を求められる訳ですが、どこまでなら受け入れることが可能なのか、ここでも簡単に割り切ることができない難しさを感じます。

11月初旬に双子用ベビーカーを市営バスが乗車拒否したとのニュースが報じられました。

各種報道によれば名古屋は大型バスでは横型の双子用ベビーカーに子どもを乗せたままでの乗車を認めているとのこと。

市交通局によると、2013年10月から、大型バスでは横型の双子用ベビーカーに子どもを乗せたままでの乗車を認めている。

普段わたしはバスには乗らないのですが、この週末にバスに乗る機会があったので東京のバスはどんな規定になっているのかを探したところ、車内に案内が掲示されていました。


ご覧いただくとわかるように、拒否という文言は使っていませんが、「ご乗車をご遠慮いただく場合」という表現と共に、

車内の通路をふさぐ、車内で転回できないベビーカーをご利用のとき。

と明示されており、補足として

※2人乗りや大型のベビーカーで折りたたむことができない場合等

↑このように双子用ベビーカーについても言及しています。

名古屋市交通局が双子用ベビーカーを乗せると規定しているのであれば、有言不実行という意味で今回の乗車拒否報道で批判されても致し方ないと思います。

ですが、バスも朝夕などは相当混雑する場合もあるでしょうから、今回紹介した東京都のような運用基準のほうが現実的とも言えないでしょうか。

拒否されることは確かに不快な感情を伴うことが多く、できればそういう事態には遭遇したくないと大多数が感じるでしょう。

ただ、サービスを提供する側は無制限に顧客の要望を受け入れることは出来ないはずなので、何かしら制約事項を設けるほうが合理的であるように思います。

繰り返しとなりますが、名古屋市交通局は乗車の制限を設けていなのが事実であれば、今回は「乗車拒否」に該当し、批判されても致し方ないのかもしれません。

ただし、同業他社において「ご乗車をご遠慮いただく場合」という規定が設けられている事実を踏まえると、規定明示されている会社であれば、ご遠慮いただく場合に該当するケースであったのか?など、どういう状況で今回の判断がなされたのかという点も重要ではないかと一連の報道を見ながら感じました。

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