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「桜を見る会」狂奏曲を憂う

■100年以上の歴史がある「桜を見る会」


 テレビ・新聞・ネットニュースと、この1週間、メディアは「桜を見る会」批判1色となった。今週からは「桜を見る会」という言葉が「沢尻エリカ」に置き換わってしまったようだが…。

 「桜を見る会」は、歴史ある行事であるらしく、昔は現在の園遊会のように皇室主催で行われていた。当時の呼び名は「観桜会」といい、「観菊会」というものも行われていた。
 「観桜会」と「観菊会」は戦争(日中戦争)を機に中止となり、戦後(独立後)、「観桜会」は吉田 茂総理が主催となり「桜を見る会」として復活した。
 「観菊会」の方も戦後、「菊を観る会」として復活したが、主催者は総理大臣ではなく、環境大臣となっている。

 その後、60年以上に渡り開催されてきたが、今回の騒動で来年は中止になる運びとなってしまった。
 ちなみに、この60数年間で「桜を見る会」を主催したのは、歴代の自民党総理大臣だが、2010年には民主党の総理大臣だった鳩山由紀夫氏が主催している。

 「桜を見る会」が現在も皇室主催で行われていれば、おそらく…と言うか、絶対に今回のような批判は起こらなかったと思われる。主催者が安倍総理ということで、これだけ大きな批判に繋がったのだろうと思う。

■スケールが小さ過ぎる「桜を見る会」批判


 個人的には、「桜を見る会」も「菊を観る会」も絶対に必要なものだとは思えないが、100年以上も続いてきたものをあっさりと中止にしてしまう野党側の姿勢も与党側の姿勢も釈然としないものがある。

 野党でも、今後、与党になれば「桜を見る会」を開催する立場になるというのに、なぜ中止にまで追い込む必要があるのだろうか?
 それとも野党は今後も与党になる可能性が無いという判断から、やぶれかぶれになっての事業仕分け的な批判なのだろうか?

 安倍総理にしても、あっさりと「来年は中止にします」と引き下がってしまったが、本当にそれで良かったのだろうか? 「臭い物に蓋」ならぬ、「五月蝿い反安倍野党に蓋」で良かったのだろうか?

 「桜を見る会」は税金の無駄遣いということで批判されているようだが、正直なところ、あまりにもスケールが小さいなと愕然としてしまう。
 国会で国民の税金を使用して、そんなことを批判している暇があるのであれば、消費増税による消費の落ち込みでも批判した方が野党らしい活動だと言える。

 国民の生活を第一に考える野党であれば、「桜を見る会」における数千万円程度の税金の無駄遣いよりも、億円単位の消費の落ち込みをこそ嘆かなければいけない。

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