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大嘗祭にも批判

 天皇が即位したことを内外に示す「即位の礼」、災害のために延期されたパレードも無事行われ、そして皇位継承に伴う一世一度の重要祭祀「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」が14日、厳かに行われた。

 かつて郵政大臣として全ての行事に参列した私は、30年前を思い起こし、感慨無量である。あの時は50代半ば、まさに働き盛りであった。今84歳、改めて年月の流れの速さに驚いている。

 新しい象徴天皇を戴くことに、国を挙げて喜んでいたが、やはりこのような慶事でも、不満をかこち、あらぬ批判をする人達もいる。相変わらず左翼政党や例の新聞など、同じ顔ぶれではあるが・・・。

 特に違憲論を又持ち出しているが、これはもう決着済みのことで今更何を言っているのかと腹立たしい。

 大嘗祭については今まで5件の提訴があったが、そのことごとくが最高裁判所で原告側の完全敗訴になっている。大嘗祭は実質的に合憲という判決も下されていて、憲法問題はすでに解決済みなのだ。

 国士館大学百地章特任教授は産経新聞欄で次のように指摘している。

 『憲法の政教分離は国家と宗教の完全な分離を定めたものではない。最高裁も昭和52年の津地鎮祭裁判で、国家と宗教の関わりは、「目的」が宗教的意義を持たず、「効果」が特定宗教への援助にあたらなければ許されるとした上で、神道式地鎮祭を合憲とした。

 大嘗祭も宗教的意義を有するが、目的はあくまで皇位継承のため不可欠な伝統儀式を行うことであって、特定宗教への援助に当たらないから違憲ではない。又皇室は宗教団体ではないから、大嘗祭への公金支出は許される。』

 まさに正論だと思う。

 諸外国の例を見ても、国王の戴冠式や、大統領の就任式は、宗教的色彩が強く、宗教的儀礼と切り離してはいない。

 私は自民党政経塾や温故知新塾で、よく話してきたが、アメリカ大統領の就任式ではキリスト教の牧師が祈祷し、大統領は聖書に手を置いて宣誓し、神のご加護を祈っている。そのことに対する政教分離についての批判は全くない。

 今、日本は内外共に厳しい多くの問題を抱えている。このような時代だからこそ、官民一体、ワンチームで努力しなければならない。まさに国家国民統合の象徴、「天皇の存在」の意義を深くかみしめることが必要なのである。

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