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玄侑さんと話して考えた、外国人労働者受け入れと宗教のこと

臨済宗の僧侶であり、芥川賞作家である玄侑さんと対談をした。

仏教についての話も、もちろん興味深かった。だが、意外なことに、政治と宗教が関わる問題も、いろいろ浮かび上がってきた。

ひとつは、外国人労働者の問題だ。たとえば、イスラム教徒は火葬を認めていない。しかも彼らの理想的な埋葬は、亡くなってから24時間以内に、白い布にくるまれて土葬することだという。しかし、現代の日本では、土葬は現実的に難しい。

だから、日本でイスラム教徒が亡くなった場合の対応は、たいへん難しいのだ。山梨県に一軒だけ、土葬してくれるお寺がある。そこで、イスラム教徒をすべて受け入れているのが現状だという。

政府は、現在は「移民」と呼んでいない。だが今後も、実質的に「移民」として受け入れていくだろう。イスラム教徒もどんどん日本にやってくる。

宗教は信仰する人間にとって、とても重要なものだ。人は、いつか必ず死ぬ。それなのに政府は、さまざまな宗教をもつ移民の埋葬について、まったく考えていない。いかに日本という国が、いい加減かがわかる。

僕が宗教を取材し始めたのは、山中伸弥さんの言葉がきっかけだった。山中さんは、「これから10年くらいであらゆる病気が治る。人間は死ななくなり、平均寿命が120歳になる可能性がある」と語っていた。

僕たちの寿命が120歳になったら、定年後にまだ60年も生きることになる。そうなったとき、改めて「生きるとは何か」ということを考えざるを得ないのではないか。そのとき、どうしても、宗教が必要になる、と考えたのだ。

僕がそのことを話すと、玄侑さんはおもしろいことを言った。「仏教は『人生120年』と、相当前、浄土教の頃に言っているのですよ」と。

30歳までが春、夏の盛りが60歳まで、秋の実りの季節は90歳まで。90から120歳が冬、というのだ。

であれば、僕は今まさに、「秋の実りの季節」にいる。いい加減な政府に、どんどん物申さねばならない。僕はにわかに、なにやら力が湧き出てきたのだった。

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