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【読書感想】TikTok 最強のSNSは中国から生まれる

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TikTok 最強のSNSは中国から生まれる
作者: 黄未来
出版社/メーカー: ダイヤモンド社
発売日: 2019/10/31
メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Kindle版もあります。

TikTok 最強のSNSは中国から生まれる
作者: 黄未来
出版社/メーカー: ダイヤモンド社
発売日: 2019/10/31
メディア: Kindle版
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内容(「BOOK」データベースより)
中国籍ながら日本で育った著者は、20年ぶりに帰国し、想像を超える進化を遂げていた社会に驚愕する。顔認証だけで決済できる自販機、火鍋屋で忙しく動き回る配膳ロボット、老若男女みなが夢中になるライブ配信アプリ…。中国には日本にはないサービス・商品が多数生まれていたのだ。14億もの人口がひしめき、日本の何倍ものスピードで変化し続ける中国では、想像力と技術の限りを尽くして壮大な社会実験が繰り返されている。そうした「未来国家」中国から見えてくる、数年後の日本の姿とは―

 TikTokって、こんなに盛り上がっているんですね。

 僕はTikTokに、女子高生が踊っている短い映像ばかり、というイメージしなかくて、若者の間で一気に流行っていつのまにか消えてしまうサービスのひとつなんだろうな、と思い込んでいました。
 
 著者がいま、TikiTokの運営元のバイトダンスで働いている、ということで、その課題や問題点を指摘することは難しいだろうな、とは思うのですが(いちおう、「この本を書いた時点では、バイトダンスでは働いておらず、利害関係はなかった、と説明されてはいますが、まあ、鵜呑みにはできませんよね)、現在の中国での「動画サービス」の状況についての話には驚かされました。

 著者は中国で体験した「動画文化の広がり」について、こんなふうに紹介しています。

 たとえば、電車の中、日本で電車に乗ってまわりをみてみれば、SNSをいじっているか、スマホゲームをやっているか、もしくはニュースアプリなどで記事を読んでいる人が大半ではないでしょうか。もちろんなかにはNetflixやYouTubeをみている人も若干いますが、中国では、実に半数以上がなにかしらの動画、しかも長くて数分の短尺動画をみているのです。

 そして、街中の屋台。中国の田舎の街では、今も昔も変わらず屋台が庶民の食事を支えているのですが、店番のおじさんやおばさんが、自分が調理している風景をスマホでライブ配信していました。なにも揚げパンや串焼きをつくる腕前を自慢したいわけではなくて、あくまでも単調な作業が暇なので、なんとなくというノリで配信もやっている様子。ライブ配信で誰かが反応をしてくれれば気も紛れるし、万が一でも、誰かが「投げ銭」(もちろんアプリ上の機能です)をしてくれればラッキー、といった程度で配信をしているのです。

 わたしの体感ですが、中国で店番をする人は本当に99%の確率で、みんな暇つぶしにスマホで動画をみている。そして5~10人に1人程度はライブ配信をしている。驚異的な使用率です。

 こうした様子に衝撃を受け、すぐにライブ配信アプリをいくつかダウンロードしてみました。すると、「屋台系配信」がしっかりジャンルとして成立していること、正確には「屋台系」だけでなく、多くの一般人が積極的に日常風景をライブ配信していることに気づきました。しかも、そうした日常をコンテンツとして配信しているのが若者だけでなく、老若男女すべての人であることに驚きを禁じ得ませんでした。

 日本では、YouTuberなどの「動画配信者」は少なからず存在するのですが、ここまで日常的なものではありません。

 なんのかんの言っても、「配信する側」になるのは敷居が高いですよね。

 ところが、中国では、ここまで気軽に、多くの人が「配信者」になっているのです。

 その理由として、著者は、ネットワーク環境の整備とともに、TikTokが基本的に15~60秒というショートムービーであることを指摘しています。

 僕は、「そんな短い時間じゃ、それこそ、女子高生が踊ってみせるくらいしかできないだろう」と思っていたのですが、中国では「そのくらいの時間だったら、自分もちょっとしたアイデアやノリで、コンテンツを作れる」と考える人が大勢いました。

 YouTubeで10分くらいの見てもらえる動画をつくろうとすれば、それなりのトーク力や編集技術が必要になりますが、TikTokでは、そのハードルがものすごく下がったのです。

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