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  • 東龍

社会貢献スコアも導入 食品ロス削減と社会貢献ができるアプリがリリース

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食品ロス削減推進法

2019年は日本の食にとって大きな動きとなった年です。

「食品ロスの削減の推進に関する法律(食品ロス削減推進法)」が5月31日に公布され、10月1日から施行されることになったからです。

この法律は、以下のように説明されています。

食品ロスの削減に関し、国、地方公共団体等の責務等を明らかにするとともに、基本方針の策定その他食品ロスの削減に関する施策の基本となる事項を定めること等により、食品ロスの削減を総合的に推進することを目的とします。

出典:消費者庁

責任所在を明らかにすることによって、関係各所に対策を促し、商品ロスを削減していこうというものです。

食品ロス削減のアプリ

食品ロスを削減しようという試みと、目覚ましい発展を遂げているシェアリングエコノミーとが合わさり、FoodTech(フードテック)という文脈のもと様々なアプリが登場してきました。

食品ロス削減のアプリ

それぞれ特徴は少しずつ異なりますが、基本的には食品ロスになりそうな食品を売買するためのプラットフォームとなっており、購入され消費されることによって、食品ロスを削減しようとしているのです。

「Reduce GO」は定額制のサブスクリプションとなっており、「No Food Loss」と「tabeloop」は購入した代金の一部を寄付するという特徴があります。

tabekifu

このようにたくさんの食品ロス削減アプリが存在する中で、11月7日に「tabekifu」というiOS版アプリがローンチされました。

これまでの食品ロス削減アプリと同じように、飲食店と消費者の間をつなぐプラットフォームの役割を担っていますが、他のアプリにない特徴があるのです。

「tabekifu」の新しい特徴を紹介する前に、基本的な使い方をみていきましょう。

使い方

まず、ジャンルや地図から検索して、店を選びます。すると、販売しているものが表示されるので、そこから購入したいものを選択して事前決済。この後に店へ訪れて、商品を受け取ったり、店内で食べたりする流れとなります。

店が利用する場合の流れは次の通り。最初にウェブで店の情報を登録します。そこですぐ使えるようになるので、販売したい商品を登録すればよいです。

いくつかのプランが用意されており、飲食店の負担は、月額費用と1点あたりの手数料になります。月額費用がないプランも用意されているので、敷居は低いのではないでしょうか。

事前決済となっているので、ノーショー(無断キャンセル)やドタキャン(直前キャンセル)が起こることもありません。

新しい特徴

使い方を説明したところで、今度は「tabekifu」の新しいところを紹介します。

「tabekifu」の新しいところは、次の点です。

  • 寄付先の選択
  • SNSとの連携
  • 社会貢献スコアの導入

寄付先の選択

商品を購入すると、その売上の一部が寄付されますが、その寄付先の社会貢献団体を選べることが大きな特徴です。注文のタイミングで1団体を選べるようになっており、選択した社会貢献団体と国際連合世界食糧計画WFP協会それぞれに、購入金額の一部が寄付されるようになっています。

同じ寄付をするのでも、寄付先が定められて選択の余地がないよりも、自分が応援したい、支持したい社会貢献団体に寄付できる方がよいのは当然でしょう。

能動的に寄付することによって、寄付への関心もより高まるのではないかと思います。

SNSとの連携

SNSと連携しているところにも注目です。

購入した後に、写真を撮ってSNSに投稿すれば、2団体を選ぶことができます。そして、この2団体それぞれに、購入金額の一部が寄付されるようになっています。

食品ロス削減の手助けをすること、社会貢献団体に寄付することは、とても素晴らしいですが、それだけに留まりません。

SNSでシェアすることによって、食品ロス削減と寄付の活動を周りにも広め、それによって、社会貢献を促せるのは意義のあることでしょう。

社会貢献スコアの導入

社会貢献スコアを導入しているのも興味深いところです。

商品を購入することによって、社会貢献スコアがあがっていき、レーダーチャートやランキングも表示されます。

社会貢献を可視化することによって、モチベーションが維持されやすくなるでしょう。ゲーム感覚というと語弊があるかもしれませんが、堅苦しいイメージのある社会貢献の敷居を低くする一助にもなるのではないかと思います。

ローンチされるまでの背景

このように、「tabekifu」は他の食品ロス削減アプリに比べて大きな特徴がありますが、どのような経緯があって開発されたのでしょうか。

株式会社tabekifuの代表取締役社長を務める坂入千佳氏は「夫が7年前に亡くなり、それまで当たり前だと思っていた豊かさが当たり前でないことに気付き、意識が変わった。世界にはご飯が食べられないで亡くなる方もいる。そのことに改めて気が付いた」と振り返ります。

そして、4年ほど前から恵まれない人々のためにカウンセリングを行ったり、女性の進出を手助けしたりするなどして、社会貢献に携わってきました。

そこから共同創業者のひとりに「tabekifu」の構想を持ちかけられ、世界的に問題となっている食品ロスを削減すると共に、寄付によって恵まれない人々のために役立つアプリを提供することを決めたのです。

坂入氏は「タピオカドリンクは人気となっているが、タピオカは3時間経ったら捨ててしまうと聞いた。これは非常にもったいないので、何とかしなければないない」と力を込めます。

2018年8月から「tabekifu」の仕様検討や設計が始まり、2019年5月に開発が始まったということです。

苦労した点を尋ねると、「現在は10団体が寄付先として加盟しているが、ご協力いただくまでが大変であった。しっかりとした社会貢献団体ばかりなので、長い時には半年間もかけて私達の考えをご説明し、信頼していただいたので協力いただけるに至った」と答えます。

食品ロス削減と社会貢献の両立

実は「tabekifu」では、食品ロスではない通常商品も販売可能です。

この理由については「飲食店にヒアリングした際に、食品ロスはあまり発生しないので販売する商品はないが、売上の一部を寄付して是非とも社会貢献に携わりたいという声もあった」と理由を説明。

「食品ロス対象商品にはアイコンを付けて、通常商品と区別している。それによって、開発工数も増えたが、より多くの飲食店に社会貢献に携わっていただけて嬉しい」と真摯に述べます。

坂入氏が「食への感謝と共に、寄付を促すなど、社会貢献することを広めていきたい」と語るように、「tabekifu」は食べるという行為を通じて、食品ロス削減と社会貢献を両立させる、もう一歩先の新しいフードシェアリングのスタイルではないかと私は思います。

※Yahoo!ニュースからの転載

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