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『小泉進次郎環境相に思う』

第4次安倍第2次改造内閣の発足から、ふた月が経過しました。本改造人事の「目玉」として環境相就任を果たした小泉進次郎氏はと言うと、当初「気候変動や原発処理水をめぐる自らの発言が批判を浴び」、与党内でも「化けの皮がはがれ始めた」との指摘もあったようです。そして次第に発言に慎重になって行き、昨今「進次郎節」を封印していると報じられるようになっています。

2週間程前にも『「次期首相」トップは小泉氏の20% 日経世論調査』と題された記事がありましたが、今の段階で近い将来総理になるか否かといった議論は余り意味がないと思います。勿論、「栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より芳(かんば)し」という「白檀(びゃくだん)は発芽のころから香気を放つことから、大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ」もあります。

他方で、大器晩成という言葉もあります。安岡正篤先生曰く、「人は自然が晩成した大器だ。(中略)だから、自然の法則は人間においても同じく、人間は、早成する、早く物になるというほど危ないことはない。人間もなるべく晩成がよい」ということであります。「本当の大器量、大人物はそんなにちょこちょこっとできあがるものではない、ゆっくり時間がかかるもの」なのです。

先ず以て総理になるためには、それなりの勉強・修養をして行かねばなりません。総理は何もかもを分かっておく必要もないですが、やはり人望というものは極めて大事です。人望を持つとは、イコール修養するというプロセスが必要で、それはそう簡単に出来るものではありません。ある程度時間を掛けながら自分自身を磨く中で、どういうふうにその人が伸びて行くのかということです。

あるいは、一人で何もかも出来るわけでありませんから、総理になるべくは正に賢才を登用していくための目を養うことが極めて大事です。国家の発展を考える場合、トップが如何なる賢才を集め、彼らを信用(…信じて任せて用いること)し適材適所に配置して、その人達にどんどんと活躍して貰わねばなりません。

また賢才を挙げる時でも、才のみで人を評価せず、やはり徳のある者を評価して行くことが大切です。何故なら人徳ある賢才の下には沢山の優秀な行政官等が集まるわけで、大臣たるは少なくとも佐藤一斎の『重職心得箇条』にあるようなレベルで、その役目をきちっと吟味しなければなりません。

ジョン・F・ケネディやビル・クリントン、バラク・オバマ等々40代で米国大統領に就任したケースも多数ある一方で、十分に鍛えられることなくそれなりの人間が出来ておらず、大臣になって直ぐに駄目になるようでは仕方がないと思います。大器晩成の対句に小器夙成(しゅくせい…幼時から学業などができあがり、大人びること。早熟。早成)という言葉もありますが、未だ38歳・初入閣の小泉氏に今総理の器かどうかの結論を下すのは難しいのではないでしょうか。マスコミも余りに早く若い芽を摘むような報道は慎むべきだと思います。

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