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伊吹氏らも戸惑った?国民祭典の“終わらない万歳”に人々が感じた違和感


 9日に挙行された「国民祭典」。天皇陛下が感謝のお気持ちを盛り込んだお言葉を述べられた後で起きた出来事が物議を醸している。


 式典の最終盤、「奉祝議連」の伊吹文明会長の発声のもと行われた万歳三唱ののち、再び会場に万歳の声が響き渡ったのだ。伊吹氏ら登壇者も困惑したような素振りを見せる中、その声は両陛下が二重橋を離れ、皇居内にお戻りになるまで続いた。今回の式典を主催した「天皇陛下御即位奉祝委員会」は、日本経済団体連合会 日本商工会議所、日本会議を中心に、様々な団体により構成されている。鳴り響いた「万歳」の声は“影アナ”によるもので、前日に決定されたものだったという。


 当時、近くにいたという麗澤大学教授の八木秀次氏は「声がそっくりだったので、てっきり伊吹さんが言っていると思っていた。事務方としては予定通りということなのかもしれないが、登壇した政治家や各界の代表の人たちが“聞いてないよ”という状況だったことが戸惑っているのが映像でも分かる。しつこい印象を受けたし、両陛下がなかなか立ち去り難い状況を作ってしまったという面もあっただろう。その辺りはもう少し配慮があっても良かった」と話す。


 「“天皇陛下万歳”は漢語なので、何回も繰り返されると堅い感じがするが、大和言葉で言えば、“天皇弥栄(すめらみこといやさか)”に当たる。君が代と同様に、天皇の長寿を願い、天皇の治める日本という国が長く続くように、という願いを込めたものだ。ここで、国民主権の世の中でそのようなことを言うことに対する疑問も出てくると思うが、天皇は日本の祭主(まつりぬし)、祈る存在だ。14日の大嘗祭でも、五穀豊穣と、それを不可能にしてしまう災害が怒らないことを祈られる。

そういう宗教的な存在が統治構造の上に存在しているのが日本だ。上皇陛下もそうだったが、常に弱い人の立場に立ち、国民に寄り添う姿勢を示されている。歴史を振り返ってみると日本人の多くの人は、最終的には天皇が救ってくださると思ってきたとしか考えられない。そういう存在が政治家の上に存在しているシステムで日本はずっと来ている。ただ、特攻隊が“天皇陛下万歳”といって亡くなっていったという話もあるし、そういうことと重ね合わせて違和感を持つ人がいてもおかしくない」。


 自宅のテレビで中継を見ていたというカンニング竹山は誰が「仕切っているのかな、言っているのは誰なのかと、違和感を覚えた。天皇陛下に対する万歳三唱は、日常的に信仰していなくても初詣に行くようなものに似ているとも思うが、今回の集団での連呼を見るとドキッとするというか、教育の中で見てきた、戦中の白黒の絵を思い出す人もいると思うし、なんとなく“いけないこと”というか、“怖いこと”と感じる部分もあると思う。素直に受け入れられない自分もいたと思う」と振り返る。


 皇室ジャーナリストの山下晋司氏は「即位礼正殿の儀の時に総理が万歳三唱されたが、儀式の中での儀礼的なものとして伊吹さんが三唱されたのは違和感がない。ただ、お帰りになるまでずっと、というのは違和感を覚える。もちろん万歳で送りたいという方はそうすべきだが、会場に響き渡るようにスピーカーから万歳の声が流れていたので、半ば強制しているような感じも受ける。一般参賀の時にも万歳をしている方はいるが、手を振っている方、旗を振っている方、色々いらっしゃる。私だったら拍手でお送りしたい」とコメントした。


 国際政治学者の三浦瑠麗氏は「万歳三唱の後の“名残惜しさ”みたいなものが余白を良しとする日本の文化としてもいいのではないかと思うが、今回のスピーカーの音には現代的なものを感じるし、コンサートでアンコールがあることが決まっていて、それを求めてコールをし、終わったらサッと帰るというような光景を思い出した。感動はどうしたの?と。目くじらを立てるほどのことではないが、何か型通りのことをしないと不安でならない奉祝委員会の方針みたいなものがあったのはないか」と指摘。

その上で、「このような式典で万歳三唱を行うのは、上皇陛下がご在位中に保守的な思想を持つ国会議員の方々が始めた、比較的新しい傾向だ。奉祝委員会の中に、民衆が自然発生的に万歳三唱をやるというストーリーがあったのかもしれないが、しばらくやってこなかったことでもあるし、人工的にやらせてみようということにはまだ違和感があるのだと思う。この“わざとらしさ”は指摘しておかないといけない」とコメントしていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶スタジオでの議論の模様

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