「養育費2億円」という言葉がTwitterでトレンド入りし、大きな話題になっている。
発端となったのはニュースサイト「GIGAZINE」に掲載された「会ったこともない億万長者の子どもを産んだ女性が養育費2億円をゲット、その驚きの方法とは?」という記事。
会ったことのない男性の子どもを妊娠?
この中では、アメリカの裁判所が28歳の億万長者の男性に対し、40歳の元ホテル勤務の清掃員である女性に「子どもの養育費」として200万ドル(約2億1810万円)の支払いを命じたというニュースが紹介されている。

記事によると、女性は働いていたラスベガスのホテルの一室のゴミ箱から億万長者の使用済みコンドームを発見。残った精液を自分の膣に流し込んで、その後男児を出産したという。
女性は「首尾良く”億万長者との間に生まれた子どもの保護者”としての地位をゲット」し、男性の弁護士は対抗する姿勢を見せていると伝えられている。
SNS上では「逆レイプだな」「怖すぎる」など、衝撃的な内容に驚きの声が上がった一方で、「嘘くさい」などと信ぴょう性を問う声も出ていた。
フェイク判定サイトも「Not True」
このニュースは「Ihlaya News」というサイトに最初に掲載され、掲示板サイトredditやFacebook上で拡散した。
Ihlaya NewsのFacebookページを見てみると、紹介文として「IHLAYANEWS.com IS A NEWS PARODY AND SATIRE WEBSITE」、つまりパロディニュースと風刺のサイトだと記載されている。
大手フェイクニュース判定サイト「TruthOrFiction.com」は、Ihlaya Newsのヘッダーを根拠に「Not True」と判定。その根拠として、ヘッダーに書かれた「nuusparodie waarvan jy hou」というアフリカーンス語の一文を紹介している。

翻訳すると、
news parody that you like(みんなが好きなパロディーニュース)
という意味になるという。また「Ihlaya News」というサイト名がズールー語で”crazy person news(クレイジー・パーソン・ニュース)”を意味することも指摘した。
GIGAZINEも後に「海外のパロディニュースが複数のフォーラムやニュースサイトを巡る内に本物のニュースのように扱われるようになってしまった模様」だとし、記事は「完全なフィクション」だったと追記している。