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(本)有吉弘行「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ50の法則」


リンク先を見る お前なんかもう死んでいる ~プロ一発屋に学ぶ50の法則~ posted with ヨメレバ 有吉 弘行 双葉社 2010-06-16 Amazon 楽天ブックス


App Storeでセールしていたので買ってみました。ユーモラスかつ、良い意味でネガティブな一冊です。


国民総芸人時代

・僕は猿岩石が終わって仕事無くなってから、7〜8年ぐらい月収一ケタとか、給料ゼロで生きてきました。自分でも「良く死ななかったよな」と思います。だから今になって、給料が減ったとか、ボーナスがなくなったとか、会社潰れたとか、それぐらいで騒ぐんじゃないって思うんですよ。「そんなもん、もっと前から準備しておけ!」って思うんです。

やっとサラリーマンも僕ら芸人並のレベルまで落ちてきたなと思います。これからいよいよ”国民総芸人時代”です。「いつ仕事がなくなって給料ゼロになってもおかしくない」っていう時代です。

・僕は昔からいつでも「自分はこの先どうなるかわからない」と思いながら生きてきました。猿岩石でアイドル並みの人気だった時にも、「こんな人気続くわけがない。自分たちの実力であるわけがない」って結構冷静に考えてました。

・最近よく言う「自分へのご褒美」みたいなのもいらないですね。そんなもんやめたほうがいいです。

・一番不安だったのは葬式なんです。親が死ぬと葬式あるでしょ。「葬式っていくらかかるんだろうな?」っていう不安があるんですよね。



没落まで

・猿岩石で人気がピークだった頃って、やっぱりどっか天狗になってたと思うんですよ。自分たちはまだ駆け出しのくせに、ベテランみたいな気になって「なんでもできるよ」みたいに勘違いしちゃってたんですよ。

・世の中、そういう風に「こいつ生意気だな」とか「勘違いしてるよな」とか思われて、嫌なヤツだなと思われると、だんだん使われなくなっていきます。一旦人気がなくなると転げ落ちます。嫌われてる分、あっという間に落ちます。それはもう信じられないくらいのスピードです。

・人気絶頂の時に「このブームは終わるな」って思ってはいましたけど、正直僕もそこまでひどくなるとは思わなかったですね。

・不思議なもんで、仕事があることには慣れるんですよ。でも、仕事がないことには慣れないんです。

・僕が仕事全然なくてどん底にいた時に何が幸せだったかっていうと、金持ってるヤツからぶんどるとか、痛い目に遭わせてやるとか、そういうことがすごく楽しかったんですよね。完全に嫌がらせです。

・「有吉、仕事ないんならバイトすればよかっただろ」って思う人もいると思うんですよね。でもバイトもできなかったんですよね。やっぱりバイト先でも蔑まれるのが嫌だったんです。今思えば、そういうプライドって一番ばかばかしいですよね。

「金は天下の回りもの」なんてよく言いますけど、ウソです。回らないです。遣わないと金入ってこないなんて絶対にウソです。金遣っても自分のところまで回ってこないです。他の人のところで止まってます。

・ジイさんバアさんを使って自信をつけるっていう方法です。だから僕、年寄りが集まる場所に行っては優越感に浸っていました。「自分はまだまだいける!」って自信がつきますから。



再起・復活まで

・今、僕が芸人続けられているのは「内P」のお陰です。全く仕事がない時期に「内P」だけは僕のことを呼んでくれたんで、なんとか芸人を続けていられたんです。

・裸で「内P」に出るようになってしばらくしてから、今までまったくいなかった男のファンが増えてきました。プロレスやったり、猫男爵やったりって裸になり始めてから男の人から「観てます!」とか「面白いですよね」とか言われ始めたんです。

・もっと上島さんと真摯に向き合うようになったんです。それまではただメシ奢ってもらって、金せびるだけだったのが、リアクションのことを聞くようになったんですよ。そうすると、あの人たち「本当こいつ、俺ら目指してるんだな!」って勝手に勘違いして、2人ともますます僕のこと大好きになっちゃって。僕の代わりに僕のこと営業してくれるようになったんですよね。



僕もある意味芸人みたいな仕事をしているので、このまま安定的に稼げるかというとまったく自信はありません。5年後はリアルに生活保護を受けていてもおかしくないとすら思っています(受けられるかは別として)。

せめてもの安定収益源として、僕はこのブログを位置づけています。みなさんのお陰で、毎月15〜20万円程度は売上が立っています。書くスピードも上がりますし、記事も蓄積していくので、ブログは僕のセーフティネットになってくれると信じて、日々けなげに頑張っております。我ながら更新していてある種の悲壮感に襲われる時もあります。好きだから続けられる、と今は信じていますが…。

というわけで人生の盛衰を追体験できる希有な本です。読みやすい書籍なので、ぜひ手に取ってみてください。古本も安いです。

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