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真剣な温暖化対策が求められる日本 - 外岡立人

地球温暖化がもたらす気候変動により巨大台風や豪雨などが多発し、我が国では多くの被害が出ている。欧州でも40度を超える信じられない熱波が発生していて、米国や南米、さらにはシベリアでは、乾燥した高温の大気による森林火災が頻発している。地球温暖化が進行する限り、自然災害は起き続け、その程度が大きくなることは確かだ。

産業革命後、化石燃料がエネルギー源として用いられはじめてから、地球とそれを取り巻く大気は汚染され続けている。こうした地球汚染が改善に向かわない限り、来年以降も我が国も含めて、世界は自然災害に怯え続けることになる。

地球温暖化に対して今、世界中が急速に対策に取り組みだしているが、その中心には若者達が多い。米国では高校生達が組織した「ゼロアワー」、スウェーデンでは一人で議事堂の前で座り込みを続け、世界的に若者達の共感を得た16歳の活動家グレタ・トゥンベリさんの抗議運動、そして英国では専門家も含めて世界的組織になっているXR(絶滅への反乱)が知られる。政府による気候変動政策の強化を要求している。

若者達が運動の中心になっている理由は、地球温暖化により人類の生存が脅かされるのが、今後数十年先であるからだ。だからグレタさんは、自分達、さらにはその後の世代の生存に責任を持たないとして現在の大人達を非難する。大人達は現在の経済の発展だけしか関心を抱かないと。

地球温暖化でアフリカ等では既に多くの野生動物が死んでいるが、中には絶滅の可能性がある種も多い。また大災害で多くの死者が日本も含め世界中で出ている。それは自然のサイクルの中で起きてきている災害ではなく、気候温暖化により発生していることは、専門家達がデータを示して説明している。

すなわち気候温暖化による人類の絶滅の危険性は、科学的に説明可能なのである。だから専門家達も、若者達も対策を急ぐ必要があると声を大にして主張している。英国のXRには多くの専門家も加わっている。

今年も台風19号や豪雨などで多くの災害に見舞われ、多難な未来が予想される日本であるが、地球温暖化への取り組みが非常に遅れている。9月21日、国連本部で開かれた若者気候サミットを記念して、前日に世界150ヶ国以上で400万人以上の若者が抗議デモを行ったが、日本では参加者数は約5,000人と少なかった。また2017年にボンで開かれた国際会議で、政府の取り組みが後ろ向きとされる国に贈られる「化石賞」が日本に贈られるという恥ずべき足跡を辿っている。

国内メディアも地球温暖化問題を取り上げる頻度が、海外メディアに比較すると低い。

その理由は単に関心が低いということではなく、政府の姿勢、そして企業の曖昧な態度が関係しているのだろう。地球温暖化対策は究極的には現代人の生活を見直し、より自然に優しい生活に方向性を変えることであるから、裕福さを追究した経済第一主義が政策である限り、温暖化対策には背を向ける姿勢となる。

温室効果ガス排出量は中国が世界一位で米国が二位である。経済大国を競い合うことは、代償として地球温暖化を推進することになる。現在、日本の立ち位置は曖昧である。

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