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脚本家が降板…朝ドラ『エール』クランクイン前から不穏な空気

『エール』会見

「ドラマの制作過程において、脚本家と演出の意見が食い違うことはよくある話ですが、(NHKの)朝ドラの脚本家が途中降板するのは異例中の異例。確かに、前クールの『なつぞら』が終わるあたりから『脚本で揉めているらしい』という噂は、ちらほら入ってはきていましたが……」(制作会社プロデューサー)

 窪田正孝(31)、二階堂ふみ(25)の共演で来年4月にスタートする、NHK連続テレビ小説『エール』。同作の脚本家は、『医龍-TEAM MEDICAL DRAGON-』『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』『BOSS』(すべてフジテレビ系)などを手がけたヒットメーカー・林宏司氏(54)だった。

 NHKは11月5日に林氏の降板と、脚本家の交代を発表。しかも、同日に日本テレビが2019年1月スタートの天海祐希(52)主演のドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)の脚本を林氏が担当すると発表したことで、林氏の降板理由に、様々な憶測が飛び交う事態となった。

 根強く囁かれるのは「林氏と演出家が揉めていた」との説だが、林氏を知る人物は次のように語る。

「脚本家としては、緊迫した状況のなかでの人間関係をしっかり描くことで知られています。現場や演者に対して口を出すとか、とくにこだわりが強いというわけでもなく、プロデューサーから依頼された内容、原作の雰囲気を壊さずにしっかりつくるタイプですね」(某局ディレクター)

脚本家の林氏

 一方、『エール』の演出家は、吉田照幸氏(50)。NHKのディレクター時代に『サラリーマンNEO』を立ち上げ、同作が映画化した際には監督も担当。その後も『あまちゃん』の演出や、映画『疾風ロンド』『探偵はBARにいる3』では監督をつとめた、注目のクリエイターだ。

「吉田氏は、NHK BSプレミアムの金田一耕助シリーズでは、連名で脚本も担当しています。現場でどんどんアイデアを出していくタイプで、台本を変えていくほうではありますが、人当たりはすごくよい。トラブルになるほど無理やり進めるタイプではないですね」 

 そう語るのは、吉田氏をよく知る制作会社プロデューサー。ふたりの評判を聞く限り、ともに感情的にぶつかるタイプではなさそうなのだ。
 では、一体、何が今回の事態を招いてしまったのか? 関係者の声を聞いた。

「民放のドラマと違って、スケジュールに余裕があるNHKの朝ドラでは、脚本家と演出がお互い納得するまで議論を重ねられる余地があります。ただ、今回に限っては、いくら議論を重ねても、林さんが朝ドラっぽい物語を書けなかったのではないか」(局関係者)

「高視聴率が続いている朝ドラは、広瀬すず(『なつぞら』ヒロイン)、戸田恵梨香(『スカーレット』ヒロイン)など、人気・実績を重視してヒロイン選びをしていることでもわかるように、“絶対に失敗できない” 変なプレッシャーがある。そうしたなかで、多少作風が合わなくても、『ハゲタカ』をヒットさせるなどNHKでの実績もあり、ヒットメーカーの林さんを無理に起用した。今回の失敗は、そもそもの局側のミスマッチでは?」(制作会社プロデューサー)

『エール』の脚本は、林氏に代わって、TBS系ドラマ『わたし、定時で帰ります。』を手がけた清水友佳子氏、フジテレビ系『リカ』を手がけている嶋田うれ葉氏、番組スタッフが担当すると発表されたが、ドラマの命運はいかに?

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