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側近が次々辞任…大ピンチ菅義偉の窮状を喜ぶ政治家たち

「自民党内で、『首相官邸の “中枢” が主導して、菅潰しが始まった』と囁かれている」

 ある自民党関係者はこう声を潜めて話す。いま、「令和おじさん」として、“ポスト安倍” の有力候補に躍り出た菅義偉官房長官(70)が、大ピンチに陥っている。

 妻の公職選挙法違反疑惑で、河井克行法相(56)が10月31日に辞任。菅原一秀前経産相(57)に続き、2週連続で閣僚が辞任する緊急事態だ。しかも2人は、菅氏の側近とされる。

 だが、任命責任が問われる安倍晋三首相(65)に、「危機感は見られない」と語るのは、ある自民党中堅議員だ。

「『セクシー』発言などで叩かれた小泉進次郎環境相も含め、“菅枠” で入閣した大臣たちに傷がついたことで、総理はむしろ安堵している。

 総理は、岸田(文雄・政調会長)さんに禅譲して、院政を敷きたい。最大の障壁は、その気になれば首相を目指せる、菅さんなんだ」

 菅氏が、同じ神奈川県選出という縁でかわいがってきた、進次郎氏へのバッシング。菅原氏と河井氏の相次ぐ辞任劇。この展開を、意外なことに、安倍首相は心待ちにしていたというのである。

「最近、官邸内では『総理は総裁4選にも、色気が出はじめてきた』と話す幹部も複数いますよ」(官邸関係者)

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏も、こう指摘する。

「入閣前の “身体検査” は、官房長官の仕事。菅原氏、河井氏には以前から “黒い噂” があったが、『乗り切れる』と入閣させた。その強引さが裏目に出た形といえます。菅氏が、“ポスト安倍” から一歩後退したのは間違いない」

 安倍首相のほかに、喜んでいる御仁がいる。麻生太郎副総理兼財務相(79)である。

「昔から麻生さんは、菅さんを『こそこそと暗いんだよ、あいつは』と記者に言い放つなど、不仲を隠さない。現在、麻生派の閣僚は、麻生さんを含めて3人。菅さん一派の数が減っただけでも、麻生さんはほくそ笑んでいます」(前出・自民党中堅議員)

 安倍首相と麻生副総理は、長年の “盟友” とされる。

「本当に2人は仲がいい。重要政策を2人で決めてしまい、菅さんにたしなめられることも多い」(自民党幹部)

 菅原氏の後任に、菅氏は梶山弘志・元地方創生相(64)を押し込んだ。菅氏が政治の師と仰ぐ、自民党の梶山静六元官房長官の長男だ。一方、河井氏の後任は、安倍首相の派閥・細田派の森雅子元少子化担当相に白羽の矢が。いずれにせよ、求心力低下は避けられない。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、背景をこう明かした。

「河井氏の辞任で、『安倍総理は、菅さんに貸しを作れた。これで菅さんは一歩、下がる。総理が優位に立てる』と、うそぶく安倍側近議員もいるくらいです」

 また、“子分” の辞任は、さらなる離反も誘発しかねない。

「菅原、河井両氏をすぐに辞めさせたことで、『菅さんはかばってくれない』と、若手議員が離れていく可能性が高い」(別の自民党関係者)

 11月20日に、“在職歴代最長” となる安倍首相。権力を維持するためには、仕掛けも必要――。

(週刊FLASH 2019年11月19日号)

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