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木村拓哉主演「グランメゾン東京」で話題 ジビエの鹿肉は生で食べて大丈夫?

TBS「グランメゾン東京」公式サイト

木村拓哉演じる天才シェフが、仲間とともにミシュランの3つ星獲得をめざして奮闘するTBS系日曜劇場のドラマ「グランメゾン東京」。初回から視聴率10%以上の好調を維持し、毎週日曜夜の放送後はSNS上でも盛り上がりを見せている。

そんな中、11月3日放送の第3話で登場したメニューがネットユーザーの間で話題となっている。

鹿肉の”生食”を心配する声 TBSは「架空のメニュー」

この回は、木村演じる主人公らが、”鹿肉を使ったジビエ料理のコンクール”にエントリーし、ライバルシェフのレストランと激突。仲間と試行錯誤の末に料理を完成させるエピソードだった。

SNS上で多くの指摘がみられたのは、尾上菊之助演じるライバルシェフが作った「鹿肉のタルタル」。その料理のメインとして、鹿肉が生のように見える状態で使われていたのだ。

TBS「グランメゾン東京」公式サイト

Twitter上では、「鹿肉を生で食べたらE型肝炎にならないか」「ドラマを見て興味を持った人がうっかり生肉を食べないといいけど」などと料理の安全性を懸念する声が上がっていた。

TBS広報部に当該シーンについて問い合わると、

第3話で紹介した料理「鹿肉のタルタル」は、ドラマ用に料理コンテストに出す架空のメニューとして創作したもので、実際に提供することを想定したものでも、ジビエの生食を推奨するものでもありません。

という回答を得られた。

飼育管理されていないジビエ 食中毒のリスク

鹿肉を生、あるいは加熱不十分な状態で食べるリスクについては、厚生労働省が「ジビエ(野生鳥獣の肉)はよく加熱して食べましょう」というページで注意を呼びかけている。

厚生労働省の担当者に取材したところ、

「猪や鹿などの野生鳥獣は、飼育管理されているわけではなく、餌は何を食べているか分からないため、生で食べたときのE型肝炎の感染や寄生虫などによる食中毒のリスクが大きい」

のだそうだ。

E型肝炎に感染し、急性肝炎を発症すると、38℃以上の高熱や、全身倦怠感、食欲不振などが現れ、その後褐色尿、黄疸(おうたん)が現れるとされる。また、特に妊婦などは、劇症化する率が高いという。

法律の規制はないが「加熱して食べて」

共同通信社

より一般的に食される牛肉については、2011年に富山県で5人の死者を出した「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件を受けて、内臓を除く生肉の提供は厳格な基準が設定され、生レバーの提供が禁止されている。

一方の鹿肉は、肉自体に菌が含まれる可能性があり、肝臓(レバー)の生食だけ避けるのでは足りないというが、生で食べることや、飲食店等が生肉を提供することについて、現状は法律で規制されていない。

そのことについては「従来、肉を生で食べることは避けるのが基本」と前置きしつつも、近年は生で食べるニーズがあるのは事実だと認めた。

その上で、

「実際に生食から食中毒が起きてしまったことをもって牛肉の生レバーについては法律化された。法制化されていないジビエについても『十分に加熱して食べていただきたい』という基本は変わらない」

とし、保健所による営業許可等の許可申請などで適切な指導を行っているという説明だった。

ドラマはあくまでもフィクションとして受け止め、実際の食事は正しい「食の安全」の知識のもとで楽しんだ方が良さそうだ。

鹿肉料理のイメージ

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