- 2019年11月07日 11:15
「あと10歳若ければ」と言い訳し続ける人の末路
2/2「あと10歳若かったら……」と、みんなが悩む
さて、例の女子高生の言葉を聞いたあと。僕はすぐに、あることを思い出しました。
「そういえば僕も、たいして変わらなかった。20歳でカウンセラーをあきらめたとき、もうこんな歳からじゃ、やり直しはできない、若いときもっと勉強していれば……、高校入試、せめて大学入試からやり直せたらな……。そんなふうに思っていたよな~」
今の年齢になって考えてみると、高校生も20歳もほとんど一緒。いくらでもやり直せます。でも、20歳の僕はたしかに、「もうこんな年齢なんだから……」と思っていました。それを考えると、「もうこんな歳だから……」という悩み。実は年齢に関係なく、すべての年齢の人が悩むんですよね。
僕が25歳のとき。もう一度心理学を学んで、思ったこと。
「5年前、20歳のときにあきらめた、心理職への道。それがまだ心のどこかに、引っかかっている。もし、今また何もせずにあきらめたら……。今から5年後の30歳になったとき、また同じことを悩む。25歳のあのときなら、まだ間に合ったのに……。今までの僕のパターンを考えると、またきっとそうなる。情けないけれど、それが目に見えている」
「いや、5年後だけじゃない。10年後も、15年後も、きっと同じことを思う。今のまま35歳、40歳になったら、きっと同じ後悔をする。もう10歳自分が若かったら、やり直せたのに……。僕はきっと、それを言い続けるのだろう。これじゃタイムリープの小説みたいだ」
「それを考えると、問題の本質は年齢ではない。一度は、自分が納得いくまで、やりきってみたかどうかだ。それをやる以外に、このモヤモヤを手放す方法はないんだ」
そう思ったことを、今でもはっきりと覚えています。
できることは、一つしかない
なにか新しい道に進むとき、何歳であったとしても、必ず年齢を気にします。なにしろ、女子高生も20歳のときの僕も、同じ言葉をいっていたのです。人間なんてみんな、どこかしら「若ければ症候群」を持っているのです。
「もうこんな歳だから……。もっと若くからやっていれば……」
たしかに若い方が有利なことは、いくらでもあります。若い方が体力もあるし、チャンスだってもらいやすい。なにより、余裕がある。それは誰もが、実感することでしょう。
でも、それをいいだしたら、ただあきらめるだけの人生になる。それではきっと、心のモヤモヤを手放せません。それではきっと、「天職」や「本当にやりたいこと」なんて見つけられません。

中越 裕史『やりたいこと探し専門心理カウンセラーの 日本一やさしい天職の見つけ方』(PHP研究所)
もし、新しい道に進みたいなら。あるいは天職を見つけたいのなら。もし、心のモヤモヤを晴らしたいのなら。
結局、僕たちに取れる選択肢は、一つしかありません。
「今からでも、やるしかない」
このとてもシンプルな答え。これが、必須なんですよ。
若さはないけれど、人生経験を積んでいること。若い人とは、違う視点でものを見られること。自分の意志で選んだ分、若い人よりも学ぶことに貪欲であること。それを心の支えにして、納得いくまでやるしかないのです。
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中越 裕史(なかごし・ひろし)
やりたいこと探し専門心理カウンセラー
1979年生まれ。大阪市在住。社団法人日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー。日本メンタルヘルス協会 研究コース修了。自分自身が会社員時代、働くことで非常に苦労したので、働きながら猛勉強してカウンセラーの資格を取り、働く人のためのカウンセラーとして独立。やる気が出ないという相談が、会社員や経営者を問わず非常に多いため、「やる気が出る心理学 モチベーションセラピー」を設立、運営。『「天職」がわかる心理学』(PHP研究所)、『絵本を読むと「天職」が見つかる』(廣済堂出版)など、著書多数。
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(やりたいこと探し専門心理カウンセラー 中越 裕史)
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