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首里城が3Dモデルに?最先端の画像処理技術を使った「首里城デジタル復元プロジェクト」

共同通信社

10月31日未明に発生した大規模な火災で正殿など主要な建物が焼失した首里城を、コンピュータ・ビジョン分野の技術を使って三次元復元しようとするプロジェクトがスタートし、インターネットやSNS上で注目を集めています。

みんなの首里城デジタル復元プロジェクト

OUR Shurijo みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」は、首里城を訪れたことのある人が持つ写真やビデオのデータを集め、火災で焼失する前の首里城をデジタル復元することを目指すプロジェクト。

共有されたデータを用いて作成された首里城の3Dモデルは、スマートグラスやスマートフォン越しに現地の風景と重ね合わせて見たり、写真やビデオが撮影された場所で、かつてそこを訪れた人が感じた思いを目にしたりすることができるといいます。

プロジェクトは、東京大学情報理工学系研究科特任講師の川上玲さんの呼びかけをきっかけに、所属する苗村研究室のメンバーや学内・学外の研究者、国内外の画像処理技術者といったメンバーが協力してスタート。コンピュータ・ビジョン、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション、バーチャル・リアリティーといった領域の専門性を活かすことで「多くの方を勇気づけ、長く人の心に残る」のでは、と動き始めたということです。

フィジックス・ベースド・ビジョンの専門家であり、文化財のデジタル保存にも関わってきた川上さんは、韓国でコンピュータ・ビジョンの国際学会に出席している際に首里城のニュースを目にしたそう。学会に集まっていた知り合いの研究者に相談したところ多くの人から賛同が得られたため、プロジェクトの意義を再確認し、すぐに有志メンバーと作業に取り掛かったそうです。

BLOGOS編集部

プロジェクトサイトやプロモーション映像の制作、インターネット上の画像収集や3Dモデルの復元など実際の作業は苗村研究室のメンバーを中心に進行。Slack上に上げられたタスクを、すぐに誰かが担当するといったスピード感で、わずか数日でプレオープンに漕ぎ着けました。

モデル作成には、異なる視点からの写真やビデオを使って自動で三次元形状を復元する「Structure from Motion(SfM)技術」を利用。撮影位置を三次元空間の中で位置付け、大量の画像の特徴的な点をマッチングすることで、二次元の画像から3Dのモデルの復元ができるといいます。このSfMという技術は、自動運転やARなどにも使われています。

準備を進める過程では、国内外の様々な個人や企業・団体から協力の申し出もあったそう。

こうしたパートナーと協力して首里城の3Dモデルを活用した様々な取り組みを模索していきたいと話す川上さん。「首里城を失くした悲しみを感じている人に、復元した3Dモデルを届けたいので、みなさまからの写真、ビデオ、思い出を募集しています」と呼びかけていました。

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