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「避妊する人=責任感のある人とみなされる」日本と異なるスウェーデンの性教育とは


 「生殖器の発育について」「異性の尊重・性情報への適切な対処などについて」「受精・妊娠までを取り扱い、妊娠の経過は取り扱わない」「エイズ及び感染症の予防。コンドームを使うこと。性的接触をしないこと」。性教育にまつわる、文部科学省の中学校学習指導要領からの一部抜粋だ。しかし、諸外国に比べ日本の性教育は遅れがちだとも指摘される。また、性教育に対して抑制的であるべきだという意見を持つ保守系議員もいる。

 スウェーデンで多様な避妊方法を広める活動をしているヨーテボリ大学院生の福田和子氏は「スウェーデンの保守系議員は中絶をしやすくすることに対しては反対するが、性教育に反対するということはあまりない。性教育が子どもを守る方法だという社会的コンセンサスがあるので、保護者からの反対もほとんどない」と話す。


 福田氏によると、スウェーデンでは「7歳~赤ちゃんの成長・月経・性行為について」「10歳~思春期・性欲について」「13歳~性感染症・望まぬ妊娠の防ぎ方。男性器のモデルにコンドームの装着練習」「15歳~彼氏・彼女の家に宿泊(親からコンドームを渡されることも…)」といったことが教えられているという。

 「5歳からいきなり避妊の方法を教えるわけではなくて、まずは体の基本的な部位の名前を教わる。きちんとした言葉を教わることによって、これは恥ずかしいものだから喋ってはいけないという意識を植え付けられない。そして、自分の体に何か問題が起きたら、きちんと大人に相談していいんだと。だから男女が付き合って、性交して、という話から始まるわけではない。学校によって内容にばらつきがあるが、関係性の築き方やコミュニケーションなど、体のことだけではなく幅広い。ディスカッションも組み入れながらやっている」。


 このような教育の結果、スウェーデンでは交際前からパートナー間で避妊について話をするのだという。「不妊手術についてもそうだ。こちらでは、そもそも女性が主体的に避妊をしていることが多い。コンドームが主な避妊の方法の日本とは違って、IUD=子宮内避妊器具で長く、確実に避妊することもある。パイプカットを含めて、日本だと避妊をしていること自体、“遊びたいんでしょ”“遊んでる”というイメージもたれてしまいがちだが、こちらでは責任感がある人だと肯定的な捉え方をされやすい。そういう所にも根本的な違いがあると思う」。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶パイプカット手術を受ける男性に密着

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