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東京五輪のマラソンと競歩が札幌に…舛添要一氏「バッハ会長はマッカーサー。札幌案はドーハの前からあった」


1日、東京オリンピックのマラソンと競歩の会場をめぐってIOC(国際オリンピック委員会)と東京都、組織委員会、国のトップ会談が開かれ、これまで札幌での開催に反対していた東京都の小池知事が「IOCの決定を妨げることはしないという決断をした」と延べ、札幌開催が正式に決定した。

 10月31日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演、今回の決定を前に、「札幌で動かない」と断言していたのが、前東京都知事の舛添要一氏だ。

 舛添氏は「私が都知事だったら、“どうして東京をコケにするんだ、それなら返上するぞ、やめだ”くらいの啖呵を切ったと思う。それくらいは言わないといけない。ただ、日本が戦争に負けた後、GHQが入ってきてマッカーサーが指令を出していた。総理大臣もその下だった。IOCとバッハ会長はこれと同じだと思えばいい。いくら“私が主催都市のトップだぞ、何言ってんだ”と言ったってダメだ。例えば私がレインボーブリッジに五輪の輪をレガシーとして遺して、夜はネオンにしたら“2020年にやったんだなあ”とわかって良いだろうと思ったが、ICOの許可がないからダメだとなった。何をするにもIOCの許可がいる」と、東京都知事の立場の弱さを強調。
 
 さらに「実際に大会を実際に運営するのは組織委員会なので、IOCのカウンターパートもここ。もちろんこの中に東京都も国も入っているけれど、バッハ会長からすれば、組織委員会の親分である森さんと話しておけば、都知事も安倍もその下だ、ということだ。さらにややこしいのは、私もそうだが、森さんも小池さんも政治家で、お互いに長い付き合いがあるから。安倍さんだって森さんの子分だし、そういう色々な人間関係もある」と説明した。

 この札幌案が背景にあるとみられているのは、9月にカタール(ドーハ)で開催された陸上世界選手権だ。この大会では、暑さを考慮して夜に開催されたにも関わらず、多くの選手が棄権する事態になっている。しかし、これについて舛添氏は「ドーハがきっかけではない、札幌案はずっと前からあった」と話す。

 「夜の7時や8時では、まだ昼間の熱が残っているし、朝も午前7時くらいになると暑くなってくる。だから逆算すれば遅くとも5時にはスタートしないといけないと考え、私は午前4時にスタートしろと言った。みんな電車が動かないとか早起きが大変だとか下らないことを言っていたが、そうでなければ無理だと思っていた。その後、組織委員会でもサマータイム導入とか、色々なことを考えたが、やっぱりこれはちょっとキツイな、という話になっていた。ただ、世の中を納得させるためには材料がいる。そこに、ドーハでちょうどいい問題が起きたということだ。そして、日本人が言うのではダメだ。IOCの山下泰裕さんが言っても、森さんが言っても叩かれるだろう。ましてや東京都知事である小池さんは言えない。そこはやっぱりIOCのトップ、“マッカーサー”であるバッハ会長が言うしか無い。そうすると日本人は“しょうがないか”となる。なぜ橋本聖子さんが今頃オリンピック担当大臣になったか。それもおそらく北海道出身だからだろう。札幌市長にも前もって話が言っていたはずだ。知らされていなかったのは、みんなと仲が悪い小池さんだけだった、ということだ。ただ、アスリート・ファースト、健康という観点から言えば札幌開催は仕方がない」。


 舛添氏の話を聞いた橋下氏は「日本人の弱さだなあ。でも、それは小池さんとしては怒るわね。確かに喧嘩するなら、最後は“辞めるぞ”の切り札しかないと思うが、世間が味方についてくれるかどうかだと思う。ただ、国民の多数も“選手のことを考えればしょうがない”と考えると思う。小池さんとしては“寝耳に水だ”ということだろうが、小池さん自身も、支持率を高めるために、ボートの会場を宮城に、とか、みんなが“寝耳に水だ”と思うことをやってしまっていたから。ああいうことをしてしまうと、やっぱり人間関係は壊れてしまう」とコメントしていた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)

▶映像:橋下氏と舛添氏の対談

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