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神戸市による津田大介氏参加シンポジウム中止決定に対する2度目の要望

今年(2019年)8月18日、私が参加している憲法改悪阻止兵庫県各界連絡会議(兵庫県憲法会議)の有志で声明(要望)を神戸市長に提出しました。

神戸市による津田大介氏参加シンポジウム中止決定に対する要望
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51926936.html

この件では、10発29日、2度目の要望を提出しましたので、以下、紹介します。
神戸市長 久元 喜造 殿

 私たちは、8月18日、神戸市とTRANS-KOBE実行委員会(以下、「実行委員会」)が、「アートは異物を受け入れるのか」と題するシンポジウムを中止したことに抗議する声明を発表し、市長と実行委員会に宛てに申し入れを行いました。

 神戸市と実行委員会によるシンポジウム中止決定は、シンポジウム登壇者の一人、津田大介さんが芸術監督を務めるあいちトリエンナーレの一企画「表現の不自由・その後」の内容を気に入らない一部の市会議員らの圧力に屈したものであり、芸術イベントに対する政治的介入の先例となり、表現活動を萎縮させることにつながりかねないものです。神戸市の関係者は、シンポジウム中止の理由として、「シンポジウムの趣旨に沿わない議論になるおそれ」があることや「芸術イベント自体に悪影響が及びかねない」ことを挙げていますが、これらは、暴力的な脅迫があったことを理由としたあいちトリエンナーレの場合と異なり、もっぱらシンポジウム開催に対する批判があったことだけを理由とするものです。批判があっただけで芸術イベントが中止されるとすれば、今後開催される芸術イベントに対しても同様の政治的介入がくりかえされるおそれもあります。

 地方公共団体が市民に多様な芸術活動に触れる機会を与える取り組みは、地域の文化の土壌を培ううえで極めて重要です。そうした取り組みは、なによりも自由な表現の場として行われることが大前提であり、その企画が政治的な圧力によって歪められてはならないことは当然のことです。 

 あいちトリエンナーレにおいては、「表現の不自由展・その後」の中止決定からまもなく検証委員会が立ち上げられ、その検証結果に基づいて、会期内に展示が再開されました。これは、あいちトリエンナーレの関係者が展示中止決定の重大性を真剣に受け止め、ギリギリまで展示再開をめざした努力の結果といえるでしょう。神戸市においても、シンポジウム中止決定を決して「終わったこと」にせず、きちんと検証し、二度と芸術イベントへの政治的介入を許さない姿勢を示すことが必要です。

 神戸市において、今回のような芸術イベントに対する政治的介入を二度と許さないため、私たちは以下の2点を要求します。

一 神戸市とTRANS-KOBE実行委員会によるシンポジウム中止決定について、第三者も含めた検証委員会を設け、中止決定の詳しい経緯と中止の明確な理由を明らかにしてください。

二 神戸市における今後の芸術イベントにおいては、政治的介入を決して許さないとの立場を明確に表明して下さい。

2019年10月29日

代表 木下智史(関西大学教授)

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