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NHK「働き方改革」の陰で中間管理職の局員が突然死

 10月27日、東京都内の葬儀場で、NHK放送総局首都圏放送センター副部長のAさん(享年45)の告別式が行われた。

 Aさんは、10月23日早朝に、自宅で心筋梗塞が原因で亡くなったという。都庁担当のキャップとして活躍していたAさんを偲び、告別式には多くの参列者が集まった。

 告別式に参列したNHK局員が「Aさんは過労死だったかもしれません」と言う。

 2013年7月、NHK首都圏放送センターの都庁担当記者で当時31歳の佐戸未和さんが、過重労働が原因によるうっ血性心不全で亡くなったとして、2014年に労災認定を受けた。

 2017年にこの事実を公表したNHKは、局員の過労死を4年以上公表しなかったことで非難を浴び、「働き方改革に不断の取り組みを行ってまいります」とのコメントを発表した。

「佐戸さんの件があり、月間の労働時間が290時間を超えないように上司から細かく指導されるようになりました。

 休日についても、記者は最低でも月4日、半期36日、年間72日取るように言われていて、取っていないと、勤務シフトや担当をいじって休ませられます。

 よほど大きな災害や大事件がない限り、現場の記者は290時間を超えることがなくなりました」(NHK記者)

 働き方改革が成功したかに見えるNHKだが、新たな問題が起きているという。

「現場の非管理職局員の労働時間が減ったぶん、サブキャップやキャップといった中間管理職に過重労働のしわ寄せが来ています。全体の仕事量自体は変わらないから、これまでヒラの記者が担当していた仕事を、その上司が引き受けて穴を埋めているんです。

 たとえば、これまで泊まり勤務をしても18時まで勤務することは普通でしたが、働き方改革でヒラの記者の勤務時間は12時までになりました。それ以降はサブキャップやキャップが引き継いで担当しています。事件が起きたらそのまま夜中まで勤務するのもざらです」(前出・局員)

 勤務予定表には、10月21日まで通常勤務、「即位礼正殿の儀」の22日も呼び出し要員としてAさんの名前が入っていたという。

「この時期は台風19号による水害などの災害が続き、都庁担当キャップのAさんはなおのこと激務が続いたと思います」(前出・局員)

 以上の取材をもとに、Aさんの死因が過重労働による過労死ではないかとNHKに問い合わせたところ、「首都圏放送センターのA副部長が10月23日に亡くなったのは事実です。このほか、仮定や推測に基づくご質問にはお答えできません」という回答だった。

 非管理職局員の労働環境改善に一定の成果を出しているNHKの働き方改革。だが、それが中間管理職の過重労働で成り立っているなら、それは「働き方改悪」でしかない。

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