- 2019年11月01日 20:11
首里城消失など
2/2 萩生田文科大臣の「身の丈」発言で注目を浴びる結果となった英語民間検定試験は、本日大臣が会見し、2020年度は導入を見送り、今後の対応については民間試験の活用の是非も含めて、1年をめどに仕組みの抜本的な見直しを議論した上で、24年度をめどとして新たな制度の導入を検討する旨を明らかにしました。ひとまず賢明な判断がなされたものと思います。
これは、本当に受験生のことを第一に考えて導入される制度でなければなりません。
英会話の能力は、外国人と話す機会の有無によって大きく差がつくと言われるところ、英会話学校などに容易に通える都会地とそうでない過疎地との差が生じること。7つある検定試験の受験料には6千円から2万5千円の幅がある上、家庭の経済事情によって試験を何度も受けられる者とそうでない者との格差が生じること。地方から受験するには多額の交通費、宿泊費がかかるため、地域間格差も生じること。7種類の異なる試験の成績をどのようにして公平に比較するのかが不明であること。民間業者が作問して試験を行い採点すると「虎の巻」的な教材の販売が横行・激化して経済的な負担が増すおそれがあること。等々、現場の校長会などからも多くの疑問点が指摘されており、これらに真摯に応えていくべきです。
教育の機会均等を図ることこそが文部行政の使命ですし、本来改善されるべきは学校における英語教育の在り方なのでしょう。民間の知見を導入したほうがいいところももちろん多くあるでしょうが、「教育よりもビジネス優先」などという批判を浴びることのないよう、大幅な見直しも視野に入れた再検討を望みます。
週刊文春のムック本「週刊文春が迫る、BEAMSの世界」が発売中です。何故か私も取材対象となっていますが、ファッション系の本のグラビアに載るなど汗顔の極みです。見映えがすべてではありませんが、改善に向けた努力の必要性を痛感させられたことでした。
先般来、日韓関係の本を多く読んでいるのですが、昨日から朝晩に時間を作って読み始めた「隣の国で考えたこと」(岡崎久彦著・中公文庫・1983年)は示唆に富んだ名著です。在韓日本大使館参事官や外務省調査情報局長、駐タイ日本大使などを歴任された岡崎先生(2014年逝去)は対米関係を重視する保守派の論客で、総理のブレーンのお一人でもありましたが、岡崎先生が韓国人を「日本人の唯一の親類」と捉え、創氏改名を「例のない愚挙」と指摘された上で「日本人は韓国の歴史と現状についてあまりに無知にすぎるのではないか」と論じておられることには少しく驚きを感じましたし、当欄で再々紹介している「韓国の悲劇」で小室直樹博士が述べておられることとの共通点も多く見出されました。卓越した外交官と碩学の見識に接することが出来たことは有り難いことです。
かつて私も防衛庁長官時代、岡崎先生から何度か直接ご教示を頂きました。もっとお話を伺いたかったと、とても残念に思います。
週末は、2日土曜日が早稲田祭2019・政友会後期講演会で講演(午前11時・早稲田大学14号館)、「コクミンテキギロンをしよう」スペシャル企画「とことんギロン憲法9条」で講演とパネルディスカッション(午後2時・渋谷キャスト 渋谷区渋谷1丁目)。
4日月曜日(振替休日)は日本大学法桜祭・法学部政治研究会40周年記念講演会で講演(午後2時・日大法学部10号館)、福谷倉吉市議・古稀祝賀会(午後6時・倉吉市内)、という日程です。
カレンダーも今月を入れてもうあと2枚となってしまい、時の経つあまりの速さに呆然とするばかりです。
都心は寒暖差の大きい週でした。皆様お元気でお過ごしくださいませ。



