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- 2019年11月02日 08:18
五輪マラソン札幌開催にもノーと言えない日本 - 劇作家・朝倉薫
度重なる台風や豪雨の被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
実は訳あって多少傾いた家に住んでいるぼくは、雨が降る度に一階にある稽古場の畳をあげる生活を何年も続けている。どうやらひび割れた土台の割れ目から降った雨が浸水しているようなのだ。友人は笑い話にしているが、実は深刻な悩みで、大雨の度に工事屋と対処方法を検討している。
もう胃薬を飲んでもどうにもならないくらいヒリヒリしているのに、更に追い討ちをかけるようなニュースが流れてきた。
何と五輪の花形である男女マラソン競技が札幌で開催されることが決定したというのだ!

アテネの故事から始まった近代オリンピックは、開催国の都市が主催するのではなかったのか?
札幌は大歓迎だというが、東京はどう対処するのだ?
営利目的で無理矢理7月から8月の時期に開催にされて、極暑のマラソン競技の為に300億円をかけてコースに熱防止のアスファルトを整備したと得意顔だった小池百合子都知事にしても「都としては同意できないが、IOCの決定を妨げられない」「合意なき決定」なんて言っているが、ちょっと無責任過ぎやしないか?
また、復興五輪などと嘘八百を並べて誘致をした政治家や尻馬に乗ったマスコミに企業の面々は、何故他人事のような発言をするのだ? 東京オリンピックがそんな簡単に札幌オリンピックに変更されてしまうのであれば、あのバカ騒ぎの賄賂疑惑まで産んだ東京招致活動は何だったの?
何もかもがうやむやで、時の流れに身を任せて、放射能漏れはポエムで誤魔化して…開いた口がふさがらないとはこの事だ。本当にドイツもこいつも、まともな神経の持ち主かと疑ってしまう。駄洒落じゃないぞ!
元より8月開催にノーと言えなかった関係者が、ドイツのバッハ会長とやらの鶴の一声に異論を唱えられる気骨があるとは思えないが、アスリートファーストだの人命尊重だの、どの口で言うのだとバカバカしくなる。

そもそも東京で8月開催しようなどと正気の沙汰じゃない判断にノーと言えなかった日本が最後の良心を発揮するチャンスが、あるいは今回のバッハ氏の発言だったかもしれない。本当に残念だ。アスリートファーストなら何故、秋にしましょうと言えない!?
バッハ氏は札幌が北に位置するだけで、夏は東京より温度や湿度が高くなる事を知っているのだろうか? だれか教えてやれ! 死人が出るのは東京でも札幌でも一緒だと!
小学生でもわかる話を拗らせて金儲けのネタにする。詐欺師が聞いたら嘆くような稚拙な発言を繰り返す政治家たちには言っても無駄か…。
名もない貧乏劇団のジジイが何をほざこうと、彼らにはカエルの面になんとかだろうと思えば虚しくなる。だがしかし、これだけは言いたい。パンとサーカスに慣らされてしまう前に、ひとりひとりが自分で考え、そして行動しなければ未来には絶望が待っているだけだ! 大東亜戦争での膨大な犠牲者と引き換えに手に入れた平和憲法はノーベル賞候補の話題にも上がっているじゃないか。
理想主義と笑う前に、考えて欲しい。戦争に行って命を落とすのは名も無き兵卒だ。そして嘆き悲しむのはその家族だ。勇ましく号令をかける権力者とその家族はどこまでもずる賢く生き残っているのが現実だ。
またまた青臭いブログになってしまったようだ。ただ文句を言うジジイにはなりたくない。ぼくも頑張って面白い芝居を作らねば!
朝倉薫(あさくら・かおる)
1948年8月2日、熊本生まれ。劇団主宰、劇作家、演出家、音楽プロデューサー。
92年に音楽プロデューサー、雑誌編集から転身を図り劇団を立ち上げる。その後は作家、脚本、演出家として「沈まない船」「桃のプリンセス」「ガラス工場にセレナーデ」などの舞台を手がける。舞台はパイオニアLDC、ポニーキャニオンなどからビデオ化された。元祖アイドル声優だった桜井智は劇団員から育ててきた。現在、劇団「朝倉薫演劇団」を主宰する。これまでに優木まおみ、吉木りさなど数多くの女優、タレントの演技指導にも当たってきた。
実は訳あって多少傾いた家に住んでいるぼくは、雨が降る度に一階にある稽古場の畳をあげる生活を何年も続けている。どうやらひび割れた土台の割れ目から降った雨が浸水しているようなのだ。友人は笑い話にしているが、実は深刻な悩みで、大雨の度に工事屋と対処方法を検討している。
東京五輪のマラソンが札幌に
そんな中、世間はラグビーのワールドカップで震災被害を忘れたように盛り上がり、政府は被災地に自衛隊を派遣するどころか、傷口に塩を塗るように、血生臭い中東に自衛隊を派遣すると御用新聞に書かせていたりする。もう胃薬を飲んでもどうにもならないくらいヒリヒリしているのに、更に追い討ちをかけるようなニュースが流れてきた。
何と五輪の花形である男女マラソン競技が札幌で開催されることが決定したというのだ!

共同通信社
札幌は大歓迎だというが、東京はどう対処するのだ?
営利目的で無理矢理7月から8月の時期に開催にされて、極暑のマラソン競技の為に300億円をかけてコースに熱防止のアスファルトを整備したと得意顔だった小池百合子都知事にしても「都としては同意できないが、IOCの決定を妨げられない」「合意なき決定」なんて言っているが、ちょっと無責任過ぎやしないか?
また、復興五輪などと嘘八百を並べて誘致をした政治家や尻馬に乗ったマスコミに企業の面々は、何故他人事のような発言をするのだ? 東京オリンピックがそんな簡単に札幌オリンピックに変更されてしまうのであれば、あのバカ騒ぎの賄賂疑惑まで産んだ東京招致活動は何だったの?
何もかもがうやむやで、時の流れに身を任せて、放射能漏れはポエムで誤魔化して…開いた口がふさがらないとはこの事だ。本当にドイツもこいつも、まともな神経の持ち主かと疑ってしまう。駄洒落じゃないぞ!
元より8月開催にノーと言えなかった関係者が、ドイツのバッハ会長とやらの鶴の一声に異論を唱えられる気骨があるとは思えないが、アスリートファーストだの人命尊重だの、どの口で言うのだとバカバカしくなる。

共同通信社
バッハ氏は札幌が北に位置するだけで、夏は東京より温度や湿度が高くなる事を知っているのだろうか? だれか教えてやれ! 死人が出るのは東京でも札幌でも一緒だと!
小学生でもわかる話を拗らせて金儲けのネタにする。詐欺師が聞いたら嘆くような稚拙な発言を繰り返す政治家たちには言っても無駄か…。
名もない貧乏劇団のジジイが何をほざこうと、彼らにはカエルの面になんとかだろうと思えば虚しくなる。だがしかし、これだけは言いたい。パンとサーカスに慣らされてしまう前に、ひとりひとりが自分で考え、そして行動しなければ未来には絶望が待っているだけだ! 大東亜戦争での膨大な犠牲者と引き換えに手に入れた平和憲法はノーベル賞候補の話題にも上がっているじゃないか。
理想主義と笑う前に、考えて欲しい。戦争に行って命を落とすのは名も無き兵卒だ。そして嘆き悲しむのはその家族だ。勇ましく号令をかける権力者とその家族はどこまでもずる賢く生き残っているのが現実だ。
またまた青臭いブログになってしまったようだ。ただ文句を言うジジイにはなりたくない。ぼくも頑張って面白い芝居を作らねば!
朝倉薫(あさくら・かおる)
1948年8月2日、熊本生まれ。劇団主宰、劇作家、演出家、音楽プロデューサー。
92年に音楽プロデューサー、雑誌編集から転身を図り劇団を立ち上げる。その後は作家、脚本、演出家として「沈まない船」「桃のプリンセス」「ガラス工場にセレナーデ」などの舞台を手がける。舞台はパイオニアLDC、ポニーキャニオンなどからビデオ化された。元祖アイドル声優だった桜井智は劇団員から育ててきた。現在、劇団「朝倉薫演劇団」を主宰する。これまでに優木まおみ、吉木りさなど数多くの女優、タレントの演技指導にも当たってきた。
- 文化通信特報版
- エンターテインメント業界を内側からウォッチ
株式会社文化通信社は1952年に映画の業界専門紙としてスタート。その後、放送業界、音楽業界へと取材範囲を拡大していった。現在では映画、放送、音楽を中心としたエンターテインメント業界を内側からウォッチし続けている。その情報は「日刊文化通信速報」「月刊文化通信ジャーナル」として購読されている。
特に、「月刊文化通信ジャーナル」は、映画を中心にした綜合エンターテインメント専門誌として55年の歴史を刻んでいる。特に映画系では唯一の業界専門誌として認知されている。
また、関連会社には株式会社文化通信エンターテインメントがある。文化通信社が培ったノウハウを生かしての新規事業や版権事業などを行なっている。文化通信社創立55周年の際はシンガーソングライター松山千春の自伝「足寄より」を「旅立ち〜足寄より」として映画化、さらに60周年では舞台化してきた。
特に、「月刊文化通信ジャーナル」は、映画を中心にした綜合エンターテインメント専門誌として55年の歴史を刻んでいる。特に映画系では唯一の業界専門誌として認知されている。
また、関連会社には株式会社文化通信エンターテインメントがある。文化通信社が培ったノウハウを生かしての新規事業や版権事業などを行なっている。文化通信社創立55周年の際はシンガーソングライター松山千春の自伝「足寄より」を「旅立ち〜足寄より」として映画化、さらに60周年では舞台化してきた。



