
[成都(中国) 30日 ロイター] - 中国の成都にあるペットカフェで、パンダにそっくりな白黒模様に染められたチャウチャウ犬が登場し、かわいいとネットで評判になっている半面、動物虐待だとの批判も巻き起こっている。
「キャンディ・プラネット・ペットカフェ」では、200ドル(約2万2000円)ほど払えば、子犬の被毛を白黒に染め、パンダそっくりにしてくれる。
9月に開店したばかりだが、パンダ柄になったチャウチャウの子犬6匹は、中国のソーシャルメディアで爆発的な人気になっている。
店主のルー・ユンニンさんは「イヌ、ネコ、タヌキ、アルパカ、アヒルのいるカフェならごまんとあるが、クリエーティブではないと思う。何か新しいことがしたかった」と語った。
「パンダ犬」が有名になってから、客足は2倍に伸びた。ただ、訪問者のお目当てはいまのところ、店主が「安全」だと主張する毛染めサービスよりも、子犬たちの写真のようだ。
ルーさんは被毛の表面しか染めていないとしているが、「パンダ犬」を巡る評判は、好意的なものばかりではない。中国ではネット上で議論が巻き起こり、動物虐待だとの非難も出ている。
動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」のアジア地域の幹部はロイターに対し、イヌは被毛を染めればストレスがかかる上、化学薬品によりアレルギー反応が起きる恐れがあると警告した。