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「みんなぶつかってる!」ラグビーワールドカップは子どもと見るとさらに楽しかった

すでに敗退はしたものの、日本代表の大活躍によってこれまでにない盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ2019。残すところ試合は決勝と3位決定戦となっており、チケット確保は難しい状況だ。しかし、せっかくの自国開催である。どうせなら「にわかファン」ぶりを発揮して、自宅で子どもと観戦してみるのはどうだろうか。個人の経験談ではあるが、以下に今回のワールドカップを通じて我が子がラグビー好きになっていった様子を記す。

「みんなぶつかってる!」子どもにラグビーはこう見えていた

我が家には2歳の子どもがおり、日本代表の試合も一緒にテレビで見ていた。巨大な選手たちが画面上で繰り広げる激しいタックルに、子どもは「みんなぶつかってる!」と大興奮。一緒に見てみて面白かったのは、自分のラグビーの知識も子どもとさほど変わりないということだ。

激しいタックルが繰り広げられるラグビーは子どもにとって衝撃だったようだ 写真:AP

野球やサッカーなど超メジャーなスポーツでは子どもにルールを教えることもできるが、ラグビーについては恥ずかしながら「ボールを落としてはダメ」「自分より前にパスを出してはダメ」ということ以外はほとんど知らなかった。そのため、子どもと同じ目線で試合を観戦することができたのだ。

ラグビーは基本的にぶつかって進んで潰れての繰り返しではあるが、細かな反則などもあり、素人目にはなかなか「いま何が起きているのか」が判別しにくい。テレビで見ると、プレーの解説やルールの説明などが懇切丁寧になされるので、ワンプレーごとに子どもと考えながら見ることもできる。これがめちゃくちゃに面白い。子どもにとってはトライの瞬間がやはり1番盛り上がるようで、ソファの周りを走り回るし、スクラムの際には子どもからも「がんばれー」という声援が飛ぶ。なお、自分もスクラム時の反則はよくわかっていないので、応援は子どもと同レベルだ。

試合が終わる頃には、子どもは自分を「赤チーム(日本)」の側だと認識し、「青チーム負けちゃったの?」と聞いてきたが、そこはノーサイドの精神。「赤も青も頑張ったから拍手しよう」というと「そっか!」と喜んで手を叩いていた。素晴らしいじゃないか!ラグビー!

ノーサイドの精神に大人も子どもも感動だ 写真:AP

ファンゾーンでトライ体験 ますます高まる子どものラグビー熱

今回のワールドカップにあわせて、日本各地にライブ中継やラグビー体験コーナーを備えた「ファンゾーン」が設けられていた。東京では有楽町と調布にあったため、ラグビーをすっかり気に入ってしまった子どもを連れて、調布のファンゾーンに出かけてみた。会場には多くの展示やフードトラックがあり、お祭りのような雰囲気。子どものテンションもうなぎ登りである。

調布のファンゾーンは大賑わいだった

それ以外にも、まるで選手のように持ち上げてもらえるラインアウトのリフトアップ体験やちびっ子向けのトライ体験など、体を動かしてラグビーを楽しめるコーナーがあり、多くの子ども達が直にラグビーに触れていた。我が家の子も、ちびっ子ラガーマンたちにトライをお膳立てしてもらいご満悦の表情を浮かべていた。目の前で男の子たちが転んで盛り上げてくれるのだから、楽しいに決まっている。自宅に帰る頃には他の子ども達が着ている日本代表のユニフォームがうらやましかったのか、「赤の縞々の服が欲しい」「ラグビーボールが欲しい」というようになるなど、父親以上に「にわかファン」化が進んでいた。

日本歓喜のベスト8、そして敗退… でもラグビーは「大好き」

いつの間にか我が家ではW杯の試合を見ることが週末の楽しみになり、子どもも「トライ」や「キック」という言葉と動きを覚えてしまった。ためしにおもちゃのラグビーボールを買い与えてみたところ、地面に押しつけて「トライ!」と叫ぶようになり、リフトアップのように持ち上げるのをせがむ。また、日本代表がベスト8進出を決めた際は、「やったーやったー!」と喜びを爆発させ、敗退時には黙って拍手を送っていた。なんだその大人みたいな楽しみ方は。ちなみに子どものお気に入りは稲垣啓太選手と具智元選手、中島イシレリ選手。まだ小さいので、プレーが格好よかったのだろう。

見事なハカを披露するオールブラックスも子どものお気に入りチームとなった 写真:AP

日本代表は舞台を去ったものの、子どもは今も外出時にラグビーワールドカップののぼりを見つければ「わたしの好きなラグビー!」と声をあげる。先日「黒チーム(ニュージーランド)」と「水色チーム(イングランド)」の試合を2人で見ていたときも、相変わらず両チームの選手達を応援し、健闘を称えていた。「もしかしてラグビー観戦は子どもにとっていいのでは?」と思ってしまう瞬間である。

さて、残すは2試合。決勝はイングランドと南アフリカ、3位決定戦はニュージーランドとウェールズである。いずれも負けず劣らずの好カード、現地に行くのは難しくても、TVの前で子どもと楽しむのは気軽にできる。子どもの見方は本当に面白いので、ぜひ自宅で一緒に応援してみてはどうだろうか。

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