記事

【アマゾンフレッシュ】、月額14.99ドルを廃止!当社のワークショップで露見した課題?



■ネット通販最大手のアマゾンは29日、生鮮食料品宅配サービス「アマゾンフレッシュ(Amazon Fresh)」の2時間宅配で月額の会員費を廃止することを発表した。宅配サービスを強化・拡大しているウォルマートに対抗する。

2007年にシアトルから拡大したアマゾンフレッシュの利用には、年会費119ドルのアマゾン・プライム会員が月額14.99ドルを支払ってアマゾン・フレッシュ会員になる必要があった。

最低注文額は35ドル以上(ニューヨークなど一部には50ドル以上)となり、最低注文額を下回ると1件につき4.99ドルがかかる。

アマゾンフレッシュの1時間のスピード宅配では4.99〜7.99ドルが別にチャージされる。

フルフィルメントセンターから宅配されるアマゾンフレッシュは今年8月、テキサス州ヒューストン、ミネソタ州ミネアポリス、アリゾナ州フェニックスにも拡大し、ロサンゼルスやサンディエゴ、ネバダ州ラスベガスを含め18都市での展開となっている。

アマゾンフレッシュはワシントン州シアトルにカーブサイド・ピックアップ専用のアマゾンフレッシュ・ピックアップを2ヶ所稼働している。

 一方、アマゾンにはアマゾンフレッシュとは別に傘下の自然食品チェーン大手ホールフーズ・マーケットから宅配するサービス「プライムナウ(Prime Now)」も行っている。

最短1時間で宅配するプライムナウは、年会費119ドル(月額12.99ドル)のプライム会員が利用できるサービス。

プライムナウでは、1回当たり35ドル以上の買い物をすることで2時間以内の宅配が無料となる。また、手数料7.99ドルを支払えば、1時間以内のスピード宅配の利用も可能だ。

対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっている。プライムナウはプライム会員向け値引きプログラムも適用可能となっている。

プライムナウによるホールフーズからの宅配サービスは現在、88都市でも展開している。

またプライムナウには「カーブサイド・グローサリー・ピックアップ(Curbside Grocery Pickup from Whole Foods Market)」サービスもある。

プライムナウのカーブサイド・ピックアップは、35ドル以上の買い物であれば注文から1時間後のピックアップで手数料無料、30分後のスピードピックアップは手数料が4.99ドルとなる。35ドル以下の場合は1.99ドルの手数料がかかる。

対象商品はプライムナウの宅配サービスと同様にホールフーズが扱う商品全般となる。また価格は店頭価格やセール価格も同じでプライム会員向け値引きプログラムも適用する。プライムナウによるカーブサイド・ピックアップは30都市にあるホールフーズで行われている。

 ウォルマートは9月、一部地域でテスト展開を行っていた食品宅配サービスのサブスクリプション「デリバリー・アンリミテッド(Delivery Unlimited)」を1,400店に拡大することを発表した。

1回の宅配手数料が通常9.95ドルかかるところをデリバリー・アンリミテッドでは年会費(もしくは月会費)で無制限に注文できる定額宅配サービスだ。

デリバリー・アンリミテッドの年会費は98ドル、1ヶ月のプランでは12.95ドルとなっている。1回の最低注文額が30ドルとなるデリバリー・アンリミテッドでは月に2回以上の注文でもとが取れることになる。

 アマゾンはアマゾンフレッシュをプライムナウとほぼ同額に合わせることで宅配サービスのサブスクを始めたウォルマートに対抗していくのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。スーパーマーケットの満足度ランキングを行っているコンシューマーレポート誌8月号はネットスーパー宅配の満足度ランキングを掲載しています。ターゲットの傘下となったシプツが79ポイントでトップ、アマゾン・プライムナウが75ポイント、ピーポッドが72ポイント、フレッシュディレクトとインスタカートがそれぞれ70ポイント、そしてアマゾンフレッシュが66ポイントと最下位です。アマゾンフレッシュがワースト1になったのはサービス・コストが割高だったこと理由です。

記事にあるようにプライム会員の年会費119ドルに月額14.99ドルが必要でした。14.99ドルを廃止し2時間宅配が無料となったのです。月額分が廃止となってもコンシューマーレポート誌ではアマゾンフレッシュの他の課題を指摘しています。それは品揃えの悪さ。当社が行っているIT&オムニチャネル・ワークショップでも実際に目の当たりにするのですが、結構な割合で生鮮品が欠品しています。

 生鮮品の宅配サービスが黎明期から成長期となり戦争が拡大していますが、まだ改善の余地はありそうです。

2019年7月8日 - 【コンシューマーレポート】、ネットスーパー宅配サービス評価!シプツがなぜダントツ?

あわせて読みたい

「Amazon」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    コロナとN国で紅白歌合戦ピンチ

    渡邉裕二

  2. 2

    朝日の言論サイト「論座」で誤報

    やまもといちろう

  3. 3

    五輪中止は決定済み? 記事に驚き

    天木直人

  4. 4

    PCR至上主義は幻想 韓国で露呈

    中村ゆきつぐ

  5. 5

    長嶋茂雄に激怒 元選手語る事件

    幻冬舎plus

  6. 6

    ひろゆき氏がテラハ問題に言及

    ABEMA TIMES

  7. 7

    石破氏 誹謗中傷はTV局にも責任

    石破茂

  8. 8

    首相がアビガン承認を急いだ背景

    川田龍平

  9. 9

    河井夫妻支えた安倍首相の思惑は

    猪野 亨

  10. 10

    官邸主導で露呈 日本の技術敗戦

    新潮社フォーサイト

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。