記事

ボーイングCEO、下院でも証言 過失認めるが辞任は否定


[ワシントン 30日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>のミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は旅客機「737MAX」の墜落事故を巡る下院運輸・社会基盤委員会の公聴会で証言し、自身の報酬や同機開発過程での過失について厳しい追及を受けた。

議員らに加え、公聴会を傍聴していた事故の犠牲者の母親はミューレンバーグ氏に辞任を要求。ただ、同氏は、既に辞任を申し入れたか、辞表を出すつもりかどうか問われると、「ノー」と回答した。

計346人が死亡した2件の墜落事故を巡る公聴会は、前日の上院商業科学運輸委員会に続き行われた。同氏は前日、同社が「過ちを犯した」との認識を示し、事故から多くを学び改善に努めていると語った。この日も、737MAXの開発過程などについて過失を認める発言に終始した。[nL3N27E55E]

スティーブ・コーエン下院議員はミューレンバーグ氏に対し「あなたは減給を受けているのか。この問題が解決するまで無給で働くのか」と問い詰め、公聴会を傍聴した遺族を示す身ぶりをしながら「ここにいる人たちの家族は戻ってこないが、あなたに給与は引き続き支払われている」と訴えた。

ミューレンバーグ氏は「私の給与が問題なのではない」と回答。その後、自身を含む幹部が今年は賞与を受け取らないと明らかにした。

議員らがこの日公表したボーイングの内部資料では、墜落事故につながったとされる機体の失速を防ぐためのシステム「MCAS」について、機能不全に陥った場合の警報システムを737MAXのフライトコントロール・パネルに追加する検討が同社でなされていたことなどが明らかになった。

ミューレンバーグ氏はMCASの開発過程で「われわれはいくつかの過ちを犯した」と述べた。

同氏はボーイングが犯した3つの過ちを挙げるよう問われると、複数の迎角センサーが読み取る機首の角度に不一致があった場合に警報するシステムをオプション設定にしたという事実を何カ月も開示しなかったことだと指摘。また、MCASは「明らかに改善の余地があった」としたほか、「株主全員に対する」コミュニケーションと資料公表をより「効率的かつ包括的」に行うべきだったと述べた。

これらの過ちに責任がある個人名を挙げられるかという追加質問に対しては明確な回答は避け、より幅広い「チーム」レベルで責任があったと述べた。

ミューレンバーグ氏は墜落事故の説明責任があると繰り返し認めた一方で、アイオワ州の農場で育った際に培った価値観によって、ボーイング史上で最大の危機の一つを乗り越えるべく指揮を執る使命感に駆られていると主張。この説明を繰り返したことから、公聴会を傍聴した遺族から、やじが飛んだ。

あわせて読みたい

「ボーイング」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    巣鴨の縁日開催に「理解できず」

    佐々木康彦 / ITmedia オルタナティブ・ブログ

  2. 2

    ロックダウン渋れば損失は巨大に

    岩田健太郎

  3. 3

    15日で変異 コロナの性質に驚愕

    大隅典子

  4. 4

    「アベノマスク」政策炎上の正体

    千正康裕

  5. 5

    田嶋陽子氏に「時代追いついた」

    NEWSポストセブン

  6. 6

    自民議員 ABC予想の証明を称賛

    赤池 まさあき

  7. 7

    アビガンで勝負に出た安倍首相

    天木直人

  8. 8

    エコバッグ禁止令 全米に拡大か

    後藤文俊

  9. 9

    各国と異なる日本の死亡者数推移

    小澤 徹

  10. 10

    山本太郎氏 山尾氏はスター選手

    田中龍作

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。