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東京モーターショー、スズキは「小さなクルマ」で勝負する

「頼むぞ、ミトラ」。スズキ社長の鈴木俊宏氏は、ステージ上の車両に声をかけました。「ミトラ」は、小さなクルマをつくり続けてきたスズキが開発中の生活支援モビリティです。


「クルマの価値は、よりパーソナルな用途を志向していることを感じています。スズキは、小さなクルマをつくり続けてきました。私たちは、時代の変化に合わせて、小さなクルマを変えていこうと思っています」
10月23日、東京モーターショーのプレスデーの初日、鈴木氏はそのように述べました。

お披露目したのは、生活支援パートナー「ミトラ」です。使用者をセンサーで認識し、歩くスピードに合わせて、一緒に散歩をしたり、人の代わりに荷物を運んだりすることが可能です。

「ミトラ、緊張しておるな。お前の開発者はもっと緊張しておるぞ。俺も緊張しているけど」と、鈴木氏が声をかけると、「ミトラ」は動き出し、鈴木氏の後を自動でおいかけました。

もう一台は、電動車椅子になる生活支援モビリティ「クーポ」です。

高齢者の移動を考えるとき、大切なのは自宅から500メートル圏内の移動の確保だといわれています。

自宅から病院までの500メートル、自宅から最寄りのコンビニまでの500メートルを、介助者のつきそいなく移動できるようになれば、高齢者は出かけるのがおっくうではなくなり、独居の高齢者が日常の買い物などもできるようになるといわれているんですね。

高齢などの理由で移動がむずかしくなっている人の移動の手段として、自動運転車の普及、浸透に期待を寄せる向きもありますが、もしかしたら重要なのは、「ミトラ」と「クーポ」のような生活支援モビリティなのかもしれません。

東京モーターショーにおいて、スズキは「小さなクルマが大きな未来をつくる」というコンセプトを掲げました。

高齢者が安全にいきいきと生活するために、どんなモビリティを開発すればいいか。

自動運転技術の「レベル3」「レベル4」を競うのも大事ですが、自動車がもつ先端技術をいかに生活に役立てるか。それも、これからの自動車メーカーの大切な役割だということでしょう。

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