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もし左翼たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

神田 桂一
宝島社
2018-09-06


ベストセラー『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(通称 もしそば)シリーズが、電子書籍化された。

神田桂一
宝島社
2019-10-25



あの傑作を電子書籍で、手元の端末で読むことができる。もともと持っていたのだが、リスペクトしている神田桂一さん、菊池良さんの本であり、鬼才石黒謙吾さんが関わった本であり、表紙も田中圭一さんだし、装丁も寄藤文平さんなので思わず電子版も2冊とも購入した。

相変わらず、面白い。二人の熱、技量が半端ない。

しかし、やや後悔もした。手軽に読むにはいいけど、この本はなんせ装丁が素敵だし、紙をめくる楽しみがあるので、単行本で買うことをオススメする。デジタル時代、これもまた本の楽しみ方だ、

この不朽の名作に今さら私がコメントしても、何の意味もないだろう。いや、オワコンだからな。テレビ出演の依頼があったのに、忘れ去られ、直前まで連絡が来なかったりするからな。ニューズピクスもnoteもアカウントすら作ってないからな。

とはいえ、私なりにこの本の魅力を紹介したく。素敵な本を作ってくれたことに感謝したくて。

というわけで、左翼のアジ演説風に、焼きそばの作り方を書くことにする。これはこの本にも載ってないんだぞ。


たたかう市民諸君!私は重大な決意をもって、このカップ焼きそば「明星 一平ちゃん 夜店の焼きそば」を断固として創造する。

この世の中は極限まで腐敗しきっている。われわれ市民が明日の糧食もままならず、闇を生きる中、政治家どもは萩生田某のように「身の丈に合った」発言をし、菅原某は香典やメロンを配っている。

政治家たちの土手っ腹に回し蹴りを喰らわすべく、われわれは一平ちゃんを作り上げなくてはならない。

未来への扉、もといカップをあけ、ソースとかやく、マヨネーズを一点の曇りもない決意のもと、取り出した。革命の狼煙のごとく、かやくを載せ、われわれ市民の怒りを象徴するかのような、地獄の業火のような炎で加熱した、540mlものおびただしい、赤々と燃え上がる熱湯を叩きつけた。

革命の時を待つかのように、私は必死に三分間、時を刻んだ。21世紀を革命の時代にするべく、われわれは時を刻んだのだ。新時代の到来を伝える鐘の音の如くアラーム音を聞き、われわれは偽善者どもを社会から一掃せんとばかりの覚悟で断固としてお湯を捨て去った。

間髪入れず、ソースとマヨネーズを麺に注ぎ込み、かき混ぜる、21世紀は多様性の時代である。それをこの、カップ焼きそばの容器から、世界へと、烈々たる想いを込めて、戦闘的デモンストレーションを行った。

我々が勇躍決起した姿は圧倒的な共感を作りだし、見るものをおおいに鼓舞した。政治家や経営者どもにより困窮と抑圧の地獄に突き落とされたわれわれ市民は、このカップ焼きそばを通じて、国際的団結を創造し、なんとしても萩生田の弾劾、菅原の議員辞職を勝ち取るべく、魂を戦闘的に高揚させたのだ。

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