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「愛子天皇」待望論を見守る秋篠宮一家の胸の内

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笑顔と堪能な語学力を世界のメディアが絶賛

「令和は雅子さまの時代になる」

『フライデー』が高らかに、こう宣言している。

思えば、結婚以来、雅子さんは数々の試練に遭われてきた。明仁天皇(当時)が生前退位して徳仁親王が新天皇に即位することが決まった時でさえも、雅子さんが皇后になられても美智子皇后のように公務をこなせないのではないか、体調が悪化して徳仁天皇の退位が早まるのではないかと、心無い憶測記事が流布された。

しかし、御代替わりの行事をこなし、トランプ大統領を迎えた晩餐(ばんさん)会では、雅子さんの美しい姿と笑顔、それと堪能な語学力に、世界中のメディアから賞賛の声が上がった。


「即位礼正殿の儀」に臨まれる秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま、次女佳子さま=2019年10月22日、皇居・宮殿「松の間」 - 写真=時事通信フォト

10月22日、激しく降りしきる雨の中で、内外からおよそ2000人の参列者を招いて行われた、「即位礼正殿の儀」は、つつがなく執り行われた。

天皇陛下は、

「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」

と「お言葉」を述べた。

29年前の明仁天皇は「日本国憲法を遵守し」とはっきりいったが、今回は「憲法にのっとり」という半歩後退した表現になったことに、「安倍晋三首相に押し切られたのではないか」と異を唱える向きもあるようだが、後述するようなことを考えれば、その心配はないようだ。

パレード中止は「美智子上皇后の意向が強く反映されていた」

十二単姿の時は、やや緊張した面持ちの雅子さんだったが、外国の要人たちを迎える時には、にこやかな雅子スマイルで言葉をかけていた。

元外交官という経歴に加え、皇后になられた“覚悟”が、もともと持っていた彼女のいい面を引き出し、早くも『フライデー』のように、令和時代を象徴する皇后になられたという評価がメディアで定着しそうである。

順風満帆の船出をされたように見える天皇皇后だが、多くの週刊誌は、新たな問題が表面化していると報じている。

10月22日は「即位礼正殿の儀」に続いて、15時半から「祝賀御列の儀」というパレードが催されるはずだった。

だが、先の台風19号のもたらした被災者たちのことを考えれば、行うべきではないと宮内庁側が考え、政府官邸と話し合い、11月10日に延期することを決定した。

しかし、この延期は、『週刊新潮』(10/31号)によれば、「20日に85歳のお誕生日を迎えた美智子上皇后の意向が強く反映されていた」というのである。

菅義偉官房長官を含めた官邸は、「祝賀パレードは淡々と進めていきたい」と、強行する姿勢だった。

だが、15日に西村泰彦宮内庁次長が、天皇皇后両陛下が、被災されている多くの方々について心を痛めていると述べ、美智子上皇后が、ご自身の誕生日の祝賀行事をすべて中止すると発表したことで、流れが変わったという。

天皇陛下からも、「どのような形でパレードが進められるのか検討してみてください」という意向が侍従に伝えられ、宮内庁と官邸が協議した結果、中止となったそうである。

「“今でも皇室の中心は上皇上皇后陛下“という人が少なくない」

宮内庁の動きは早く、15日に美智子上皇后の“ご心痛”を発表するにあたり、警備を担う警視庁には、その日の夕刻の時点で、「パレードは11月10日に延期」と伝えられていたという。

菅官房長官は、「宮内庁と相談し、あくまで内閣として判断した」といったが、実際は宮内庁に押し切られた格好だというのである。

以前から、宮内庁と安倍官邸の間には「すきま風」が吹いていた。上皇の生前退位を巡って、脇に追いやられた官邸は、意趣返しに当時の宮内庁長官を更迭するという挙に出た。

今回も、祝賀パレードは国事行為である「即位の礼」の一部だから、憲法上は「内閣の助言と承認を必要」とするが、今回も、両陛下、ひいては美智子上皇后の強いご意見があり、「その通りに進めるほかありませんでした」(全国紙デスク)

『女性セブン』(11/7・14号)も、美智子上皇后の“ご意向”が、パレード中止につながったと見ている。

「平成の30年を通じ、国民から敬愛された上皇上皇后両陛下の存在感は、退位されたとはいえ薄れるものではない」(セブン)。両陛下にお仕えしてきた侍従職のほとんどが、そのまま上皇職に繰り上がり、今でも60人以上の体制だという。

「それだけに、“今でも皇室の中心は上皇上皇后陛下”という発想を持つ人が少なくない」(宮内庁関係者)

安倍首相のやり方を批判すると思われる文書も公表

新潮やセブンは、こうした事態が続けば、御代替わりを迎えた意義が薄れ、天皇陛下と皇后、上皇と上皇后という「二重権威」が鎌首をもたげるような事態になるのではないかと心配する。

要らぬ心配だと、私は思う。今回もそうだが、美智子上皇后は、困っている人たちに寄り添う、世界が平和であるようにという想いが大変強い方である。

これまでも、被災地へいち早く赴き、被災した人たちを励ましてきた。沖縄へ何度も行かれ、悲惨な戦争の犠牲になった人たちの慰霊の旅を続けてきた。憲法を改悪して戦争のできる国を目指す安倍首相のやり方を批判すると思われる文書も公表してきている。

2017年のご自身の誕生日に、宮内庁記者からの質問に答える形で、カズオ・イシグロのノーベル文学賞、「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」が平和賞を受賞したことに触れ、とりわけICANについてはこう語っていた。

「平和賞は、核兵器廃絶国際キャンペーン『ICAN』が受賞しました。核兵器の問題に関し、日本の立場は複雑ですが、本当に長いながい年月にわたる広島、長崎の被爆者たちの努力により、核兵器の非人道性、ひと度使用された場合の恐るべき結果等にようやく世界の目が向けられたことには大きな意義があったと思います。そして、それと共に、日本の被爆者の心が、決して戦いの連鎖を作る『報復』にではなく、常に将来の平和の希求へと向けられてきたことに、世界の目が注がれることを願っています」(LITERA・2017.10.22より)

子どもに助言を与えるのはどこの親でもやること

さらにこの文書では、中満泉が日本人女性として初めての国連事務次長で、国連軍縮担当のトップである軍縮担当事務次長・上級代表に就任したことについてもこう語っている。

「『軍縮』という言葉が、最初随分遠い所のものに感じられたのですが、就任以来中満さんが語られていることから、軍縮とは予防のことでもあり、軍縮を狭い意味に閉じ込めず、経済、社会、環境など、もっと統合的視野のうちにとらえ、例えば地域の持続的経済発展を助けることで、そこで起こり得る紛争を回避することも『軍縮』の業務の一部であることを教えられ、今後この分野にも関心を寄せていく上での助けになると嬉しく思いました。国連難民高等弁務官であった緒方貞子さんの下で、既に多くの現場経験を積まれている中満さんが、これからのお仕事を元気に務めていかれるよう祈っております」(同)

国連の核兵器禁止条約の批准を拒否し、核兵器であっても、自衛のための必要最小限にとどまれば、保有することは憲法の禁止するところではないという考えを持っている安倍首相への、痛烈な批判と見るのは穿(うが)ち過ぎだろうか。

新天皇皇后に就いたばかりの2人に、このようなはっきりした考えを述べることを求めるのは酷だと考え、パレード中止の件も、美智子上皇后からいい出したのではないか。

天皇陛下といえども、上皇と上皇后から見ればまだ若い自分の息子である。こういうときはこうされたがよくてよと、助言を与えるのはどこの親でもやることだ。それを「二重権威」だなどと、目くじらを立てる必要はない。

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