記事

電子書籍市場、米国が独走

 世界の電子書籍市場で米国が独走している。PwCの「2012 Global Entertainment & Media Outlook:2012-2016」で示されていた世界の電子書籍市場の予測でも、米国が完全に上昇気流に乗ったようだ。世界の書籍市場において、電子書籍の占める割合は2011年の4.9%から2016年には17.9%に膨れ上がる。年平均成長率30.3%で伸び続け、2016年には世界の電子書籍市場規模は208億ドルに達すると見ている。

 まず、コンシューマー向け電子書籍の市場規模の予測を、地域別に見てみよう。北米(ほとんど米国)がトップを独走している。2009年ころまでアジア・パシフィックがトップを走っていたのは、日本におけるケータイ向けエッチ系コンテンツ中心の電子書籍が貢献していたからだろう。また意外だが、北米に比べ欧州の立ち上がりが遅い。

リンク先を見る

 電子書籍市場にはコンシューマー向けと教育向けがあるが、北米(ほとんど米国)における予測は次のようになる。コンシューマー向電子書籍は年間平均成長率32,2%で伸び、一方教育向けは同20.5%で伸びる予定。両方を加えた全体では同29.9%で伸び続け、2016年には129億ドルに達する。

リンク先を見る

 アジアでは日本が伸びていくと予測している。これまで韓国では、コンシューマー書籍の24,2%が電子書籍が占めるほど電子化が進んでいたが、今後は電子化の速度が鈍ると見ている。

リンク先を見る


 日本ではこれまで電子小説と言ってもエッチ系コミックが闊歩していたようだが、米国はどうなのか。最近の状況を覗いてみた。NYTimesのベストセラー覧でランクされていたハードカバー小説のトップ5を調べてみた。すべて電子書籍版が出ていた。トップの「KISS THE DEAD」, by Laurell K. Hamilton. (Berkley, $27.95.) を米国のアマゾン書店サイトで見ると、アマゾン価格でハードカバー書籍が16.25ドル、電子書籍(ダウンロード)が12.99ドルで販売されていた。

リンク先を見る

 現時点でトップ5のベストセラー小説の、ハードカバー書籍と電子書籍の販売価格を以下に示しておく。5位の「Spring Fever」のキンドル版電子書籍は単体では売られていないようだ。

*NYTベントセラーでトップ5となったハードカバー小説。ハードカバー書籍と電子書籍のそれぞれのアマゾン価格を掲示している。
リンク先を見る

 米国では最新のベストセラーを始め多くの書籍が揃っており、ハードカバー小説でも約1000円(12.99ドル)ですぐにダウンロードできる環境が整っている。これならすぐに飛びつくのだが。

◇参考
Global entertainment and media outlook: 2012-2016(PwC)
What will the global e-book market look like by 2016?(paidContent)

あわせて読みたい

「電子書籍」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    橋下氏 任命拒否の教授らに苦言

    橋下徹

  2. 2

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  3. 3

    コロナ巡るデマ報道を医師が指摘

    名月論

  4. 4

    iPhone12かProか...売り場で苦悩

    常見陽平

  5. 5

    コロナ禍も国内工場は異常な強さ

    PRESIDENT Online

  6. 6

    学術会議に深入りしない河野大臣

    早川忠孝

  7. 7

    感染リスク高い5つの場面に注意

    赤池 まさあき

  8. 8

    数字を捏造 都構想反対派の欺瞞

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  9. 9

    トランプ氏 逆転攻撃はほぼ不発

    WEDGE Infinity

  10. 10

    学生転落 巻き添えの女性が死亡

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。