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"男は仕事、女は家庭"を嫌悪する男子のホンネ

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■夫婦別姓には賛成の声が多数

【原田】じゃあ次に、名字はどう? 日本の制度だと、結婚後は男女のどちらかが名字を変えなければならないよね。夫婦別姓を希望する声も上がっているけど、まだ実現には遠いようだね。

【塩田くん】僕は夫婦別姓に賛成です。別姓じゃなきゃ結婚しないというわけじゃないけど、名字の統一を強制する意味がわからない。僕はアメリカと日本のハーフなので、そのうち国籍を選択する日が来るかもしれません。でも、どちらを捨てるか、想像しただけで片腕を落とされるような気持ちになります。自分の一部という意味では、名字もそんな感じじゃないのかな。

【田中さん】私は自分の名字が好きじゃないので、ぜひ相手の名字になりたいですね。でも、自分の名字を守りたいと思う人も多いはずです。

【伊藤くん】夫婦別姓についてはOKです。奥さんになる人が変えたくなければ別姓でも全然構いません。ただ僕は、祖父からずっと「伊藤の名を守ってくれ」と言われ続けているので、自分が相手の名字になるという選択肢はないです。

【羽山さん】名字を変えるって結構大きな変化ですよね。ただ、私は両親の離婚後に名字が変わったんですが、新しい人生の始まりみたいで悪くないなと思いました。昔の名字だった時の自分と、今の「羽山時代の自分」を比較できて面白いです。

【富山くん】夫婦別姓に賛成ですが、高校時代の先生は、学校では旧姓、家では現姓を使っていて「それぞれの顔がある」って言っていました。2つの自分を使い分けるのも悪くないのかもしれません。

【原田】意識調査ではまだ、名字を変えたい人と変えたくない人が半々なんだよ。でも、皆は「夫婦別姓という選択肢もあるべきだ」という意見なんだね。若い世代の考え方がこうなら、今後は夫婦別姓の動きが高まっていきそうだね。さて、次は10年後ぐらいの自分の姿を妄想してみてほしい。将来どうなっていたいか、教えてくれるかな。

■30代前半には家庭を築いていたい男子

「10年後、子どもの夜泣きを『いいアラームだ』と言えるようになっていたい」と語る伊藤くん。

【塩田くん】結婚して、子どもはわからないけど授かれたらうれしいですね。父に「親って何でこんなに一生懸命子育てするの」と聞いたことがあるんですが、「子どもができると生活は子ども中心になるけど、自分にとって何よりも大切なものができて、そんな幸せなことはないよ」と言われて。僕も自分の両親がそうしてくれたように、子どもに時間をかけて、奥さんをねぎらって、バリバリ働いて家庭を支えたいです。

【伊藤くん】結婚して、子どもはまだ小さくて、夜泣きを「いいアラームだ」と喜んでいる自分でありたいですね。地元の愛知県に戻って家を建てるのもいいな。でも、両親と同居はしませんよ。母が「パス」って言ってるし、奥さんにも気苦労はかけたくないので。

【富山くん】10年後はまだ29歳だから、全然稼げていないだろうし結婚もしていないと思います。残業のない会社に勤めて、ペットを飼って、家での時間を大切にできる生活がしたいです。

■仕事や自分の生活を優先したい女子たち

【羽山さん】私は友人たちが結婚していって、きっとご祝儀を配りまくってると思う(笑)。独身のままで子どももいないけど、たくさん働いて稼いで、自分で好きな家を買って、気楽に暮らしていたいですね。

「10年後は独身のまま、たくさん働いてご祝儀を配りまくっていると思う」と羽山さん。

【田中さん】東京で働いていて、結婚したいと思える人に出会えていたらいいな。理想としては30代前半までに出会って、30代後半までには結婚したい。毎日帰るのが楽しみになるくらい素敵な部屋に住んで、愛情が劣化しないように、旦那さんと毎日たくさん話していたいです。

【原田】富山くん以外は10年後には30代か。男子は、30代前半で結婚して子どももいる自分になっていたいということだね。一方、田中さんはその頃に結婚相手を見つけたい、羽山さんは独身で自分の家を買っていたいと。

こうした男女の意識の違いは、理想の相手や結婚後の生活に対してもありましたが、将来像についても同じことが言えるようです。男子が家庭を築いていたい30代前半は、女子にとってはまだまだ仕事や自分の生活を優先したい時期なのかもしれません。これもまた、結婚のミスマッチを引き起こす原因の一つと言えるように思います。

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原田 曜平(はらだ・ようへい)
マーケティングアナリスト
1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』などがある。2019年1月より渡辺プロダクションに所属し、現在、TBS「ひるおび」、フジテレビ「新週刊フジテレビ批評」、日本テレビ「バンキシャ」等に出演中。
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(マーケティングアナリスト 原田 曜平 写真=iStock.com)

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