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週末の国道には空気の読めない車がいっぱい

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「他者への思いやり」「譲り合いの精神」には社会的知性が必要不可欠

   自動車学校の教習では、ドライバーとしての心構えとして「他のドライバーや歩行者への思いやり」や「譲り合いの精神」を教えられる。これは、良い理念だと思う。
 
 しかし実際にこれらをやってのけるためには、まさに「他者の考えていることを類推する能力」、すなわち「社会的知性」が必要になる。
 
 自動車の運転、とりわけ日中の運転は、自動車そのものの挙動だけでなく、ガラス越しにドライバー自身の挙動も割と見えるので、他のドライバーの意図を類推する手がかりが豊富にある。ところが現実には、そういった手掛かりを読み取っているドライバーばかりというわけでなく、読み取ろうという意図すら感じられないドライバーも珍しくない。バックミラーをまったく覗いていないとおぼしきドライバーすらいる。
 
 自動車運転は、運転であると同時にコミュニケーションでもある。少なくとも自動車学校で習う「他のドライバーや歩行者への思いやり」や「譲り合いの精神」を実践するためには、歩行者とドライバー、ドライバー同士の間にコミュニケーションや意図の類推が行われなければならない。巧いドライバーは皆、自動車を操ると同時に他者とのコミュニケーションでもある運転という行為をしっかりやってのけている。
 
 ところがディスコミュニケーションなドライバーも結構いたりする。地方の国道沿いで安全な運転を心がけるためには、そういう社会的知性の発露がみられないドライバーを素早く察知し、そういうドライバーの車に特別な注意を払う判断も必要だと感じる。なにせコミュニケーションも意志の類推もきかない相手なのだから、次の挙動の予想のしようがない。予想のしようがないということだけは観察してわかるから、とにかく、遠巻きにするしかない。
 
 週末のショッピングモールへと続く国道を走っている限りでは、存外、社会的知性を発展させていない人が多いのではないかと疑いたくなる。それか、運転中には社会的知性がスリープモードになってしまう人がいるのかもしれない*1。なんにせよ、自動車学校で説かれている理念を実践するのに必要な社会的知性が、週末の国道にはちょっと足りてないように思う。    

帰省ラッシュ時の高速道路もおっかない

 帰省ラッシュ時の高速道路でも同じようなことを感じる。高速道路では前後の車やドライバーの挙動にアテンションを回しやすいので、かすかな加減速やハンドルのブレなどからも、他のドライバーの意図を読み取ることができる。勝手な動きをするドライバー、慌てているドライバー、いろいろ気を遣っているドライバー、周りを何もみていないドライバー、様々だ。
 
 帰省ラッシュの高速道路の場合、ふだんは高速道路を走り慣れていなくて、高速道路上のコミュニケーション経験が不足しているとドライバーも多いだろうから、ある程度は仕方がない。とはいえ、追い越し車線を遅いスピードでずーーーっと走り続けて、前も後ろも見ていないドライバーには困ってしまう。あのー、後ろがつかえているんですけど、バックミラーついてますかー?
 
 ちなみにドライバーの社会的知性が発揮されているのを見てみたい人には、日曜深夜の高速道路がいいと思う。日曜深夜は高速道路を走り慣れていないドライバーがあまりいない。ので、ドライバーの社会的知性の欠如を見たいなら、週末の、ショッピングモールに向かう国道で十分です。    

*1:この可能性を疑いたくなるのは、自動車というハコに移動するプライベート空間という側面もあるからだ。https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20131003/p1を参照。

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