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英語プレゼンに不慣れな人のためのひと工夫。

英語のプレゼンに不慣れな人にとって、スライド作成は難しいお仕事です(私も苦労しています)。どうやったら、自分の意図が正確かつわかりやすく伝わるか。英語がペラペラに話せるのであれば悩むことも少ないのですけど、そうでない人にとってはなかなか大変な問題です。

 

一般に言われているスライド作成の鉄則は、「文字を少なく」です。字がいっぱい詰め込まれていて、「自分が主役だ」と主張するようなスライドは、出来としてはあまり良くありません。そもそも、文字を読むことに注意が向かってしまっては発表者の話など頭に入りませんし(それなら、印刷物で読むのと一緒)、それだけ大量の内容を視覚からだけできちんと整理して頭に入れられる人はなかなかいません。

 

プレゼンでのスライドは、自分が言いたいことを視覚からサポートしてくれる道具であり、脇役です。「本来はスライドがなくても出来る話のだけど、聴衆の説得力や理解度を上げるために、あえてスライドをつくる」という感じでしょうか。だから、「視覚からサポートする」ためのスライドでは、パッと見て内容がつかめるように、文字が少なくしたほうが良いのです。

 

しかし、この鉄則が成り立たない場合も存在します。それは、「本来はスライドがなくても出来る話」と言う前提が成り立たない場合。例えば、日本人が、外国人に対して英語でプレゼンを行う場合です。

 

「スライドがなくても、英語でスラスラ話せる」と言う人は、「文字を少なく」の鉄則がそのまま使えます。それこそ、スティーブ・ジョブズのようなクールなプレゼンが出来ると思います。

 

しかし、残念ながら「スライドがなくても、英語でスラスラ話す」ことができない人は、私も含めて世の中に沢山います。こういう人が、文字の少ないスライドを用いて、紙に書いた原稿(もしくは丸暗記した原稿)を読み上げるとどうなるか。

 

きちんとした発音やアクセントで話せる人ならともかく、そうでない人の場合は、発表していることのすべてをきちんと認識してもらえるかどうかは微妙なところです(グラフを説明する場合は、言いたいことがグラフで示されているので、原稿や暗記した文章でもなんとかなるかもしれませんが)。

 

もちろん、ブロークンな英語でも聞き手が懸命に聞いてくれる場合もありますが、言ってることが相手に伝わったのが判断できないことが多く、発表する方としては不安感が残ります。

 

今回は、こういう「英語プレゼンに不慣れな人」のための一工夫について、書いてみます。

 

まずは、スライド作成の鉄則にこだわらず「文字を多くする」こと。これは、口で伝わらないことのリスク回避として、スライドに文章の形で言いたいことを提示をするということです。もちろん、文字が多すぎたり無秩序に置かれていては、訳がわからなくなるので、それなりの成形は必要になります。

 

プレゼン原稿を英語で考えたら、それをまずスライドごとに転記します。スライドごとに「最も伝えたい文章(キーセンテンス)」と、「キーセンテンスの根拠となる文章」にわけます。キーセンテンスは一つにしぼり、キーセンテンスの根拠となる文章はキーセンテンスの下に箇条書きに並べます。

 

これで、少なくともこのスライドを見れば、何を言いたくて、その根拠は何かということがわかります。ただ、このままでは文字が多すぎる事が多いので、ここから単語を削っていきます。最低限の単語で言いたいことを伝えるにはどうしたら良いかを考えていくわけです。

 

一番良いのは、キーワードだけにしてしまうことですが(そして、それはプレゼンの鉄則に則った「文字が少ないスライド」なのですが)、それだと口で伝えなければ行けないことが増えるので、話すのが苦手な人には難しいです。そのため、短い文の形、もしくは句の形にするほうが良いです。スライドの横幅いっぱいか、せいぜい2段でまとめます。あと、スライドとスライドの間の関連性を示す文をスライドの末尾とかにつけてもいいでしょう。

 

実際に発表するときには、キーセンテンスはそのまま読み、キーセンテンスの根拠となる文章も短い文であればそのまま読み、句の形であれば自分で完全な文になるように多少の追加を口頭で行います。レーザーポインタなどがあれば、今どこを呼んでいるのか示すのもよいでしょう、少しあやしい英語だとしても、最低限伝えたいことは文字でスライド上に提示されてるので、場所さえしめしてあれば大丈夫です。書かれていること以外の補助的なことを口頭で(アドリブ的に)付け加えてももちろんOKです。

 

このやり方だと、スライドを作成している段階で「各スライドで言いたいこと」と「その根拠」を自分の頭の中に整理することになります。すると、スライドを作成し終わった時には英語の文章が頭の中にすでにインプットされています。これは、発表中の自信と安心感につながります。

 

と、英語プレゼンに不慣れな人のためのひと工夫を書いてみました。もちろん、日本語でのプレゼンのやり方がそのまま通用するよう、英語の実力を磨き上げるのが一番理想的ではあります。しかし、そこに至るまでの中間点では、ここで述べたようなやり方も良いのではないかと思います。

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