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  • 東龍

イタリア料理の従業員がパスタ2品注文の客を「侮辱」「ファミレスではない」と痛烈批判したのは正しいか?

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親子でパスタ2品を注文

イタリア料理を食べに訪れた際に、何を注文しますか。

親子でイタリア料理店に訪れ、2人でパスタ2品を注文したことに関して、サービススタッフと思われる方からTwitterへ以下のような投稿があったということです。

ディナーで予約していない親子(中学生)が来店 席も空いていたので案内した オーダーを聞きに行くとパスタ2品のみ 前菜やメイン料理のオーダーを尋ねるといらないと言う 一応リストランテなのでパスタのみでのオーダーは受け付けていないので最低料金を下回る場合、席料を頂戴する旨を伝える 続く
すると、あろうことか言うに事欠いて
「二人ともあまりお腹が空いていないんですけど…」
このセリフどう思いますか?
レストランですよ?
お腹を空かせたお客様が少しでも美味しい料理とワインを楽しみに来る場所がレストランです
料理人が食べる人の事を考えて長い歳月をかけて修行し勉強し
続く

「続く」とあるように全部で10程度の連続したTweetがあり、その内容が大きな炎上を呼び起こしました。

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炎上した発言

賛否両論のあった投稿全てを紹介すると長くなるので、いくつかだけ抜粋します。

・その一皿が出来上がるまでに途方も無い時間と経験を掛けて仕上げる料理を食べに来るのに

・じゃあレストランに何しにくるんですか?

・レストランはコンビニやファミレスではありません

・この軽率な発言がどれだけ料理人とそのレストランを運営しているスタッフにとって侮辱的か理解していない方が多いように思います

・お店にもお客様に求める最低限の予算とモラルはあります

・軽食や小腹を満たすためなら日本は世界一コンビニやファミレスが多い国(笑)なのでそちらで賄った方が良いと思います

・もう少し食に対する意識の低さ、飲食店を下に見る風潮は改善したいと思う出来事でした

炎上に火を注いだと思われる発言だけを挙げましたが、それでも、これだけ挙げられました。

そして、最後にはこのように締めています。

皆さんの意見はいかがですか?
#拡散希望 です

「拡散希望です」とタグを付与しているあたりから推測するに、Twitterに投稿した従業員の方は、自身の主張が完全に受けいれられると思っていたように見受けられます。

もしも、タグを付与していなかったとしても、非公開の設定にしていないTwitterでは、不特定多数の人が見られるようになっているので、そこに投稿するということは発言に自信があったのでしょう。

イタリア料理の業態

この事象をどのように捉えていけばよいのか、考えていきたいです。

考察を進めていく前に、まずイタリア料理の業態について説明していきましょう。

イタリア料理には、高級レストランのリストランテ、大衆食堂のトラットリア、小さな食堂のタベルナ、居酒屋がオステリア、ピザ店のピッツェリアがあります。

リストランテ、トラットリアにはまずコースがあり、中にはトラットリアとピッツェリアを兼ねているところもあり、リストランテでは、まずピッツァが用意されていることはありません。

コースについても言及しておくと、日本のイタリア料理店では通常、前菜、プリモピアット(パスタ)、セカンドピアット(メインディッシュ)、デザート、カフェといった流れになっています。

フルコースを標榜するのであれば、最低でもこれ以上の皿数になっており、冷前菜や温前菜、魚料理と肉料理、チーズとデザートというように拡張されていくのです。

5つのポイント

話を戻しましょう。

今回は飲食店と客の求めるところが異なっていたことが問題であると考えています。

その上でポイントとなるのは以下の点です。

・予約
・店構え
・メニュー体系
・入店制限
・料金

それぞれのところで、飲食店と客の求めるところの差異を考えていきましょう。

また、このイタリア料理店を批判したいわけではないので、特定されるような情報は伏せておきます。

予約

まず予約についてです。

フランス料理であってイタリア料理であっても、それなりのファインダイニングであれば、通常は予約で埋まっていたり、食材や料理にこだわりがあるためにウォークイン(予約なしの客)を受け入れられなかったりするので、予約は必須となります。

そのため、リストランテを標榜するイタリア料理店で、予約なしでふらりと訪れることができる時点で、飲食店と客との意識の差は生まれているといってよいかもしれません。

したがって、客にある程度の単価やマナーを要求するのであれば、完全予約制にして、予約の際にドレスコードやコースの説明を行った方がよかったでしょう。

今回、予約なしで入店できたという意味では、客が心の準備もできなかったことは想像に難くありません。

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