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東京モーターショー2019には「社会の中のクルマ」を意識させる展示がズラリ

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24日、東京モーターショー2019が開幕した。今回のテーマは「OPEN FUTURE」。自動車メーカー各社のコンセプトモデルなど、未来を感じさせる展示が目白押しとなっていたが、もはや今回の主役はクルマだけではない。

トヨタ自動車の豊田章男社長 AP

「トヨタブースには、来年発売されるクルマはひとつもありません」

23日、豊田章男社長がトヨタブースでおこなわれたプレスカンファレンスで放った一言だ。事実、トヨタのブースにはライドシェア用の自動運転車両から、物流のラストワンマイルを支援する配達ロボット、ヘルスケアサービスまで多種多様な展示がずらりと並んでおり、一般向けの乗用車は1台も展示されていなかった。まさに「社会の中のクルマ」の価値をあらわす展示で、示唆に富んだものとなっていた。

ラストワンマイルの配達ロボット「TOYOTA Micro Palette」

「クルマだけじゃない」最新技術が目白押し 家族連れが楽しめる展示も

自動車業界では昨今「CASE(Connected[つながる]、Autonomous[自動運転]、Shared & Services[カーシェアリング/サービス]、Electric[電動]の頭文字を取ったもの)」という言葉をよく聞くようになった。今回の東京モーターショーでは、どの企業のブースでも、CASEを意識した自動運転やEV、パーソナルモビリティなどを見ることができる。目立ったものでは、レクサスのEVコンセプトカー「LF-30 Electrified」の世界初公開や、マツダ初の量産EV車「MX-30」の発表(これには特に注目が集まっていた)、二輪メーカーではヤマハの次世代型パーソナルモビリティのコンセプトモデル「YAMAHA MW-VISION」が展示されており、各社が競うように開発に力を入れていることがわかる。

レクサスのEVコンセプトカー「LF-30 Electrified」 ガルウイングドアが特徴だ

ヤマハ「YAMAHA MW-VISION」 既に発売されている三輪バイクの技術を生かした

このほかにも、FUTURE EXPOと名付けられた展示エリアでは、NTTやパナソニックなど自動車メーカー以外の最新技術が展示され、OPEN ROADエリアではパーソナルモビリティに試乗できるなど、これまでの東京モーターショーとはひと味違った内容となっている。また、自動車メーカー各社が子供向け体験コーナーを用意した「キッザニア」や、「トミカ」をはじめとしたタカラトミーの出展もあり、家族連れでも飽きずに楽しめそうな構成となっていたことも付け加えておきたい。

「自動車メーカー」から「社会課題解決のプレーヤー」へ

この変化には、これまでのクルマ好きをターゲットにした東京モーターショーから、さらに広い範囲の人々をターゲットにして来場者を増やしたいという意図が透けて見える。それと同時に、今後自動車業界が求められることになる社会的な役割の変化も大きく関係している。

写真は電動キックボードをはじめとするパーソナルモビリティに試乗することのできる、「OPEN ROAD」エリア

日本社会の中で自動車は以前ほど売れなくなってきており、国内では少子高齢化により自動車を運転する人口も減る一方だ。となると、自動車メーカーはそのノウハウや自動運転技術を生かして過疎地に暮らす高齢者を医療機関まで運んだり、EVの普及によって温室効果ガスを削減したりするなど、社会課題を解決する役割も求められるようになる。まさに、魅力的な自動車を作って売る「自動車メーカー」から「社会課題解決のプレーヤー」に役割が変わってきているというわけだ。

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